導入事例

AIによる混雑可視化機能も搭載!事業者の省力化をサポートするクラウド型監視カメラ「ギガらくカメラ」とは?【事例取材】

AI Start Lab 編集部 2021.11.9
マンパワーに頼らず、施設の見守りを強化したり、複数ある事業所や店舗を効率よく見回ったりすることはできないだろうか。そしてますます重要となっている、新型コロナへの対策として、混雑回避を効率的に行うことができないだろうか。

多忙な事業者の中には、こうした要望をもつ方も少なくないだろう。

そんな事業者の一助となるのが、NTT東日本が提供するクラウド型防犯カメラサービス「ギガらくカメラ」とそのオプション機能「PLACE AI」だ。

従来の監視カメラは、専門的な設定が必要なうえに現場(ローカル環境)でしか撮影した映像を視聴できないが、「ギガらくカメラ」は設置するだけで簡単に使用でき、クラウド上で視聴、録画まで可能。インターネット環境さえあれば、パソコンやスマホでいつでも視聴することができる。

そして、AIによる画像解析の技術を活用したオプション機能「PLACE AI」では、映像に映る人物を秘匿化した状態で表示し、公式サイトなどに公開することや、混雑検知時のアラート発出、混雑する曜日・時間帯の表示などが可能で、新型コロナウイルス感染症対策に大きな力になるという。

今回は、実際にこの「ギガらくカメラ」とオプションの「PLACE AI」を導入している北海道旭川市の不動産会社、生活プロデュースグループの常務取締役 柳橋 譲治(やなぎはし じょうじ)氏に話を聞いた。

プライバシーを保護した画像をHPで配信、混雑状況をいつでも確認


訪ねたのは、同社が運営する「P・SPO24 旭川店」。2021年5月に開業したばかりの24時間営業のフィットネスジムだ。



このジムでは「ギガらくカメラ」を、屋内外合わせて12カ所に設置しているという。


監視カメラは施設各所に設置されている。部屋の中心にはレンズが動くタイプのカメラを設置し、できる限り死角を減らす工夫も。ギガらくカメラでは、指定のカメラのなかから用途にあったものを選ぶことができる

「映像はパソコンとスマホで視聴できますが、移動の多い私の場合は、スマホで確認することがほとんどですね。画質はなめらかで見やすく、気になる部分を拡大することもできて便利ですよ。操作も簡単で、直感的に使えました」

そう語る柳橋氏が手にするスマホを見せてもらうと、まさに今、ジムでマシンを利用している人物が、匿名化されたシルエットで映っている。

専用アプリを使用すれば、スマホからも「ギガらくカメラ」の映像が確認可能だ

これが、前述のAI解析による人物の匿名可視化表示。「ギガらくカメラ」のオプションであり、株式会社オプティムが開発した「OPTiM AI Camera」の技術を活用したサービス「PLACE AI」の機能である。

監視カメラの映像内で検知した人物をクラウド上で秘匿化(シルエット化)し、背景画像に書き込むことで、プライバシーを守りながら混雑表示が可能になる。画像は1分ごとに更新され、ほぼリアルタイムで状況を確認できる。また、検知した人数は集計されており、曜日・時間帯ごとの混雑傾向も表示可能だ。これらの情報はWEBサイトに公開できる。また、管理者に撮影箇所の混雑時、アラートをメールで送ることもできるという。

「P・SPO24 旭川店」のホームページでは、マシンエリア、フリースペースなどの混雑状況が確認できる。1分ごとに更新ができる人物の輪郭を表示した画像のほか、時系列で混雑状況を表示したグラフも確認できる

実際に「P・SPO24 旭川店」では、「ギガらくカメラ」「PLACE AI」の映像を公式ホームページに埋め込み、利用者が事前に混雑状況を確認できるようにしている。コロナ禍という今の時代にマッチした使い方ともいえるだろう。

スタッフの目が届きにくくなる時間帯にカメラが“抑止力”になってくれる


このジムで「ギガらくカメラ」を導入した背景には、その営業スタイルがある。24時間オープンしているため、夜間などスタッフの少ない時間の見守りを強化したかったという。

もちろん防犯対策は徹底しており、利用者の出入りは顔認証システムで管理。会員登録をしていない人は出入りできない仕組みになっている。また、セキュリティ会社とも契約し、トレーニング中に携帯できるペンダント型の通報ブザーを用意。万が一の時にブザーを押せば、セキュリティ会社が駆けつける仕組みだ。

だが、柳橋氏が「ギガらくカメラ」に期待したのは、これらの対策では解決できない部分だった。

ジムのマシーンの前でお話をうかがった生活プロデュースグループの常務取締役 柳橋 譲治氏

「カメラを“抑止力”として機能させたかったんです。例えば、マシンは汚さずに使うとか、乱暴に扱わないとか、いわゆる“バイトテロ”のような悪ふざけをしないとか……。監視カメラがあれば、そういったマナー違反を防げると考えました」

また柳橋氏は、最近カメラの存在が利用者の“安心”につながると確信した出来事があったと教えてくれた。それは、旭川市内で発生したコインランドリーでの窃盗事件だ。

「実は当ジムにもコインランドリーを併設しており、ジムと通じる顔認証による解錠が必要な出入り口のほか、一般の方向けの施設外に面した出入り口もあります。そこにもカメラを設置していたのですが、この判断は正解だったと感じています。窃盗事件を知って不安を感じた利用客の方は少なくないでしょうから、カメラがあればきっと安心してくれるはず。また、“より防犯意識の高い店を利用したい”と、当店を選んでくれる方も出てくるかもしれません。それに、万が一何らかのトラブルがあった場合、映像を警察に提供できますしね」

コインランドリー出入り口に設置されたカメラ。存在するだけで利用客に安心感を与えてくれる

拠点間を移動しなくても様子をチェックでき、仕事の効率がアップ


実は同社では、「P・SPO24 旭川店」で使用するより以前に、複数ある事務所と店舗のうち2カ所で「ギガらくカメラ」を設置している。

「私は外勤が多く、出張もたびたびあるので、思うように管轄の事務所や店舗に足を運べなくて。何か解決策はないかと考えていたときに、NTT東日本さんに勧めてもらったのが『ギガらくカメラ』だったんです」

柳橋氏は、「導入してよかったですよ」と笑顔を見せる。

「遠くにいても社員の出勤、労働状況が確認できるし、店舗でお客様と社員との間に何か問題が起きても、録画した映像が解決の糸口になるかもしれない。ここでも“抑止力”になっているといえますよね。それから個人的には、外から社員に連絡する際、在席しているかを確認できるという地味なメリットもありました(笑)」

柳橋氏は、“どこにいても映像を見られること”が、『ギガらくカメラ』の最も満足している点だと語る。おかげでムダな移動がなくなり、効率よく時間を使えるようになったという。

「『ギガらくカメラ』は施設の混雑状況をデジタルサイネージで表示したり、混雑時間を予測してグラフ化したりもできるそうですが、現段階の私には今お話しした機能だけでも十分です(笑)。私がやりたかったことは、『ギガらくカメラ』がすべて実現してくれました。今後は無人店舗を立ち上げる計画があるので、そこでも有効に活用していきたいですね」

業種によってさまざまな使い方ができそうな「ギガらくカメラ」。コロナ過において、省人化による事業拡大を考えている事業者も強力にサポートしてくれそうだ。


ギガらくカメラ サービスサイト
https://business.ntt-east.co.jp/service/gigarakucamera/

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WRITTEN by

AI Start Lab 編集部

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