導入事例
<特集>AIカメラでできることは?これでわかる基礎知識

AIカメラで製造業の生産現場はどう変わるのか?

山田 雄一朗 2022.1.27
CONTENTS
  1. 生産性向上が求められる理由
  2. スマートファクトリーで欠かせない「AIの利活用」
  3. AIカメラで「働く人」をアシスト
    1. 従業員の安全確保
    2. セキュリティの強化
  4. 導入しやすいAIカメラ「OPTiM AI Camera Enterprise」
「生産性向上」が日本のビジネス界で大きなテーマとなっている。社会が大きく変化する中、あらゆる業種で生産性向上への取り組みが進められ、これは製造業の生産現場でも同様だ。

一方で、近年はAIやIoTなど新たなテクノロジーが登場し、これらを活用して生産現場を変革しようという動きもある。そこで、今回は製造業が置かれた状況を踏まえ、AIを活用した「AIカメラ」の可能性について考えてみたい。


生産性向上が求められる理由


なぜ、製造業の生産現場にAIカメラが必要か?まずはその背景から探ってみよう。

昨今、日本のビジネス界では「生産性向上」が叫ばれている。OECD諸国の中でも、決して高いとはいえない日本の生産性は、まだまだ改善の余地がある。そして、それは製造業でも例外ではない。

製造業の生産現場は、日本の強みでもある。かつて世界を席巻した「メイドインジャパン」の品質は生産現場の貢献が大きく、トヨタが生み出した「カイゼン」の思想は今なお世界に大きな影響を与えている。大量生産が求められる現場では、生産単位あたり1円のコスト削減が全社の利益に大きく貢献することがある。既存の生産方式の地道な改善の積み重ねが製造業を強くした一因と捉えることもできるだろう。

しかし、現在主眼に置かれている生産性向上は、今までの改善の延長にないものになりつつある。なぜなら、製造業を取り巻く前提が大きく変化しているからだ。

その1つが「労働人口の減少」である。2008年以降、日本の総人口は減少に転じているが、これに伴って労働人口も減少することが考えられる。2020年は前年比で約18万人減少しており、今後より減少幅が大きくなることも予想される。

また労働人口の減少にも関連するが、長きに渡って生産現場を支えてきたベテラン熟練工の引退なども大きな課題だ。熟練工が培ってきた経験や勘なども含めた技術をどう伝承するのか、解決が求められている。

これまで生産現場を支えてきたのは、紛れもなく「人材」だ。しかし、その人材の確保が困難になれば、改善の継続すら困難となるだろう。そこで、もう1つのポイントになるのが「デジタルの活用」だ。

AIやIoTが注目される中、製造業でも「スマートファクトリー」の構築が焦点となっている。スマートファクトリーは、デジタル技術を最大限に活用して人間との協業を図ることで、より高品質で高付加価値の商品を短期間で生産しようという発想がベースとなっている。

これは従来の生産現場の発想から大きく転換した発想ともいえるだろう。例えば、スマートファクトリーが実現すれば、いわゆる「マスカスタマイゼーション」も可能になるかもしれない。オーダーメイドで一つひとつ仕様が異なる商品を、大量生産品と同じような期間で生産することも、スマートファクトリーが実現した先の未来に到来しても不思議ではないはずだ。

スマートファクトリーで欠かせない「AIの利活用」



しかし、スマートファクトリーを実現するには、先に述べた通りテクノロジーの活用が欠かせない。

特に、AIにかかる期待は大きい。AIよって自動化・省人化が実現すれば、労働人口減少による影響を最小限に抑えることができるだろう。また技術の伝承も、ロボット技術とAIを組み合わせれば引き継げる技術があるかもしれない。

また組み合わせという点では、本稿のテーマでもあるAIとカメラの組み合わせもスマートファクトリーには欠かせないだろう。

代表的な例としては、生産される商品の異常検知が上げられる。カメラで撮影した商品の画像を元に、製品不良などを検知するというものだ。これにより、人手をかけず製品の歩留まりを向上させることが期待される。

AIカメラで「働く人」をアシスト


さらに、AIカメラの利用範囲はこれだけにとどまらない。AIのアシストが加わることで、工場で働く従業員の生産性が向上したり、工場のセキュリティがより強固になったりする。ここでは、主に2つの例を紹介しよう。

従業員の安全確保


AIカメラによって、工場で働く従業員の様子をトレースできる。これにより、ヘルメットの着用有無や危険エリアへの侵入など確認でき、業務改善につなげられる。また工場内部の動線などを見直して、効率のいい生産ラインの構築なども実現できるだろう。

工場内部で発生する事故は、時に大惨事につながる可能性がある。このようなことを事前に防げるのも、AIカメラのメリットの1つといえるだろう。

セキュリティの強化


広大な工場内部に不審者が侵入していないか、人間だけで監視を続けるのは限界がある。しかし、もしAIカメラがあれば、24時間365日絶えず監視し続けることができる。もし不審者が侵入した際にはアラートが発信され、迅速に対応も可能だ。

さらに、製品に異物などを混入した者がいないか監視することも可能だ。過去に日本の食品工場でも異物混入事件が発生して、その企業は多大な損失を被った。不審な動きをいち早く察知して対応するのは、企業のリスク管理に欠かせないだろう。


AIカメラの利活用は、スマートファクトリー化を進める上でも大きなテーマとなるだろう。

近年は導入費用を抑えたサブスクリプション型のサービスも登場している。スマートファクトリー構築の第一歩にAIカメラの導入を検討するのは、現実的な選択肢の1つになるかもしれない。


導入しやすいAIカメラ「OPTiM AI Camera Enterprise」


製造業の現場にAIカメラをはじめとしたAIソリューションを導入しようとすると、一からAIの学習が必要となったり、状況にあわせた再学習を行う必要があったりと、時間やコストが膨大にかかることがネックとなる。

しかし、汎用できるモデルをパッケージ化して提供するAIサービスであれば、そうしたコストをかけずに、比較的簡単に導入することが可能だ。


AIカメラサービスで、こうしたパッケージ化を行っている製品はいくつかあるが、株式会社オプティム が提供する「OPTiM AI Camera Enterprise」は、300種もの幅広い機能を持ち、製造業などの工場向けにも、「危険エリアへの侵入検知」や「危険物のリアルタイム監視」、「ヘルメット未着用者などの検知」といったすぐに利用できる機能を揃えている。

既存の監視カメラを活用できる場合もあり、そうなればさらなる導入コストダウンが可能だ。

こうした新しいサービスは、まずライトに導入して効果を検証し、徐々に活用範囲を広げていくという方法が有効ともいわれる。

導入いやすいAIカメラを検討されている場合はぜひ下記から問い合わせを。

OPTiM AI Camera Enterpriseについて
https://www.optim.cloud/services/ai-camera-enterprise/
AIカメラを含む製造業向けソリューションについて
https://www.optim.cloud/industries/manufacturing/



労働生産性の国際比較2020 | 調査研究・提言活動 | 公益財団法人日本生産性本部
https://www.jpc-net.jp/research/detail/005009.html#:~:text=OECDデータに基づく2019,位となっています。
カイゼン(KAIZEN) - JICA[PDF]
https://www.jica.go.jp/publication/pamph/issues/ku57pq00002izsm8-att/japanbrand_02.pdf
第1 就業状態の動向 1 労働力人口 - 総務省統計局[PDF]
https://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/nen/ft/pdf/index.pdf
「スマートファクトリーロードマップ」[PDF]
https://www.chubu.meti.go.jp/b21jisedai/report/smart_factory_roadmap/roadmap.pdf


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WRITTEN by

山田 雄一朗

大学院で経営工学の修士号を取得した後、IT企業の営業としてキャリアを歩む。その後、経済メディア「NewsPicks」にて記事の執筆から動画配信など幅広い業務に従事して独立。ビジネスや最先端テクノロジーなどを踏まえた「XTech(クロステック)」の記事制作に強みを持つ。

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