導入事例
<特集>今すぐ読める!AIカメラの活用事例

AIカメラを活用した、OMO店舗とは?新たな小売店の形を目指すone×one新宿ミロード店

AI Start Lab 編集部 2022.2.10
広告代理店の株式会社ケシオンは、実店舗とライブコマースを掛けあわせたOMO店舗『one×one(ワンバイワン)新宿ミロード店』を2021年10月にオープンした。この店舗では、必要な期間に必要な広さを、月額料金だけで借りることができる「シェアリングストアサービス」を行い、話題となっている。


「シェアリングストアサービス」の利用者(出店者)は、実店舗における来店者の属性をAIカメラで解析し、マーケティングデータのフィードバックを受けたり、店舗内でライブコマースを行ったり、one×oneオンラインストアへの出品もできたりと、オフラインとオンラインの垣根を超えたサービスを活用することができるという。

次世代の店舗として、商品の体験やPRをおもな目的としたショールーム型店舗が注目されているが、「one×one 新宿ミロード店」は、オンラインとオフラインで役割分担をせず、どちらへの誘導可能なシームレスな形であることがユニークな点だ。


今回、店舗の特徴やAIカメラの活用方法について、株式会社ケシオンの中山 誠さんにお話をうかがった。

新宿の一等地で出店者にスペースを貸し出し



多くの人々が行き交う新宿駅南口に直結する商業施設・新宿ミロードの1階〜2階に店舗を構える「one×one」。南口の通路に面した1階は「ZeroBase Labs SHINJUKU」という名前で、まるごとひとつのポップアップスペースとして貸し出している。

中2階には、ライブコマースの配信にも使えるフォトスペースがあり、そのほかのスペースには出店者が展示販売するアイテムがところ狭しと並んでいる。手にとって、気に入れば買って帰ることができ、何か新しいモノに出会えそうなワクワク感が感じられるような店舗となっている。


「店内はいくつかの枠に分かれています。スタートアップ企業とインフルエンサーの枠は、売り上げの一部をいただく形になっており、スタートアップはECをメインに製品を販売されている企業、インフルエンサーの枠では、インスタグラマーさんなど、自分のSNSを使ってハンドメイドの商品を販売されている方が、オフラインで手に取って商品を見ていただく場所として使っていただいています。

ご自身のアカウントでこの場所も紹介していただくので、お店の宣伝ともなっています」


「いっぽう、こちらは棚ごとに企業に貸し出ししています。出店料と売り上げの一部をいただく形で、出店者の方に自由に棚のレイアウトをしていただいたり、期間中にもその変更や商品を入れ替えたりもしていただけます。

スタートアップ・インフルエンサーの枠もそうですが、商品説明などの接客や、販売は当店のスタッフが行うので、負担なくサブスク感覚で活用していただけると思います」

棚に注目した人のデータはAIカメラが分析



実は、この棚のひとつひとつにAIカメラが活用されている。棚の中に置かれた、商品情報を表示しているタブレットがあるが、そのカメラ画像をAIが解析し、棚の前に立った来店客の年齢層などの属性をデータとして取り、出店者にフィードバックしているという。

「私たちはいわゆるシュールーム型店舗のような、展示会感のある店舗ではなく、来店されるお客さまがお買い物モードで商品を見てくれるような、そういった店舗を目指しています。実際、急な雨では傘の売り上げがすごく伸びます。

店舗として、スタッフがしっかりお客さまとコミュニケーションを取っていくなかで、商品の魅力を伝えたいと考えており、スタッフは出店者から商品についてのレクチャーをしっかり受けて店頭に立ちます。このコミュニケーションの内容は出店者にフィードバックしています。

こうした実際の店舗の環境のなかでの来店客の反応を集めていますが、さらに活用しているのが、AIカメラです。来店者全体と、この棚に興味を持った人の人数や属性をAIが解析しています。店舗を出す前、この場所は20代の来店客が多いと聞いていたのですが、実際には30代の方が多かったり、棚の商品によって、たとえばネイルプリンターであれば、20代が興味を持つことが多かったりと、AIのデータからわかることも多くあります。店内を一周して気になった棚に戻ってくる方が多いと、来店客に対してその棚を見た人数が2倍くらいあったこともありました」

このAIカメラは、AIサービスを数多く手掛けているオプティムが提供する「OPTiM AI Camera Enterprise for Retail」を導入したものだ。AIサービスの選定や今後の活用方法についても聞いた。

「OPTiM AI Camera Enterprise for Retail」のモデルケース

「いろいろなAIのベンダーさんと話しましたが、私たちが人数や属性を取りたいと相談すると、教師データをつくる必要があったり、そのデータの整形をしたりという準備でかなりお金がかかってしまう。学習したAIを製品としているところはないかと探して、オプティム のサービスを見つけました。

『OPTiM AI Camera Enterprise for Retail』には、人数や属性が取れる学習データがすでにパッケージとなったサービスなので、開発費用もかからず、導入コストが抑えられて使いやすい。タブレットや監視カメラでも使えて、お話しているなかで、活用方法の提案などもいろいろいただいたので、テストをした上で導入することになりました。

データの出し方などは今も相談していますし、今後はもっと細かいデータ、例えば棚の中の何段目、どの商品に興味をもったのかがデータとして取れてくるといいなと思っています。そうすれば棚の中の改善の仕方なども見えてきて、出店者にもさらにこの実店舗を活用していただけると思います」

マーケティング施策の一環としても活用可能な店舗



興味を持って商品を見たり、手にとったりした来店客について、AIカメラによる客観的なデータと、スタッフのコミュニケーションによるフィードバックの両方が、しかも新宿南口という一等地の実際の店舗で得られるというのは、ECでのみ商品を売っている企業にはとても魅力的だろう。実際、出店者は多くがECで販売している商品を「one×one」に出品し、店頭ではこの場で買えるだけではなく、ECを案内することも多いという。

また、『one×one』のライブコマースサイト・オンラインストアでも商品が販売できることから、SNSのみの商品販売をしていたり、EC販売がない商品でも活用が可能だ。

こうした商品に対する反応を得るということ以外にも、広告効果の測定にも活用してほしいと考えているという。

「これまでECでしか販売してこなかった韓国の化粧品メーカーさんが出店した際、美容雑誌に掲載されたんですが、その後明らかに反応がよくなりました。掲載の効果というのが、はっきり出ていたと思います。私たちは屋外広告を得意分野としている広告代理店なのですが、今後は新宿駅の看板やデジタルサイネージに広告を出すと、AIも含めた店舗での反応がこれくらい変わったと分析できるようになると面白いと思っています。

ECや広告など、販売プロモーションの施策の効果を計測するひとつの場としても、『one×one』を使っていただけるのではないかと思います」

単なるショールーム型店舗とは一線を画する「one×one 新宿ミロード店」。AIカメラという新しいテクノロジーも活用し、これまでにない小売店の形を目指している。この店舗の進化は、これからも目が離せない。


『one×one』オンラインストア
https://onexone.net/

『OPTiM AI Camera Enterprise for Retail』の詳細はこちら
https://www.optim.cloud/services/ai-camera-enterprise/retail/


取材:編集部
撮影:齋藤葵

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