導入事例

withコロナ時代の店舗や商業施設の課題に対応するソリューション「OPTiM AI Camera」に注目!【ショールーム取材】

AI Start Lab 編集部 2020.12.18
2020年10月、店舗や施設に設置したカメラから画像データを収集し、AIが画像解析を行うサービス「OPTiM AI Camera」のラインナップがリニューアル。これまで、店舗や施設、工場などさまざまな業種で導入され、マーケティング、セキュリティといった用途で活用されてきたが、今回名称や機能を改め、3つのシリーズを新たにリリース。多様化するビジネスニーズに沿ったサービスの提供を実現させた。

また最近は、コロナ禍における3密回避に「OPTiM AI Camera」が役立つとして、幅広い企業から関心が寄せられているとのこと。そこで、新ラインナップの特徴や機能、コロナ禍の課題をどう解決できるのかなどを知るべく、OPTiM本社のショールームを訪ねた。

多様な課題とニーズを解決に導く「OPTiM AI Camera」の新ラインナップ



ショールームを案内していただくのは、株式会社オプティム ビジネス統括本部の寺尾奈々(てらお・なな)さん。こちらのショールームでは、「OPTiM AI Camera」の新ラインナップを直接見て、体験可能だ。

今回のリニューアルにより、「OPTiM AI Camera」「OPTiM AI Camera Enterprise」 「OPTiM AI Camera Mobile」という3つのシリーズ展開となった。
機能をフルで備えた、「OPTiM AI Camera Enterprise」を例に、寺尾さんはこのサービスについて次のように説明してくれた。

「画像解析AIモデルの解析・作成・配信を一気通貫で行えるサービスとして、AI画像解析の準備から解析対象の追加・精度向上まで一括でサポートしています。画像を瞬時に加工できるので、写っている人物の匿名性を担保しながらも、性別や年齢の判別も可能なので、マーケティングに活用するため店舗に導入される事業者様もいらっしゃいます。また、画像解析にあたっては既設の監視カメラの活用や、クラウド・オンプレミスどちらの形態でも利用可能ですので、事業者様が手軽に導入しやすい点も特徴です」(寺尾さん、以下同)

では、3つのシリーズは、それぞれどのような違いがあるのか。


「まず、『OPTiM AI Camera』は、ご使用中の監視カメラや映像データと連携し、クラウドでAIが画像解析を行うサービスになります。『OPTiM AI Camera』では、カメラに写る範囲にいる人物のシルエットを描写して、その場所に何人存在するかを可視化することができます。

次に、もっとも機能のバリエーションが多い『OPTiM AI Camera Enterprise』は、さまざまな業種の課題やニーズに応じて機能をカスタマイズしていただけます。性別や年齢のカウントや滞在時間分析をはじめ、振り込め詐欺検出や踏切侵入検出など、機能は業界ごとに40種類以上用意しています。

そして、一番ライトな機能の『OPTiM AI Camera Mobile』は、マーケティングの用途に特化したものになります。たとえば、店舗のレジ前や商品棚に設置していただき、その前を通った人の年齢や性別、人数をカウントできます。カメラはお手持ちのスマートフォンやタブレットといったモバイル端末を使うので、大規模な施工がいりません。また、他のシリーズとは異なりモバイル端末の中でAIが画像解析するため最も低コストに使えます。ディスプレイには、お店の案内や商品説明を表示しながら、端末のカメラで計測できるので、来店者も違和感がありません」

ビジネスニーズや予算に合わせて、より最適なプランを提案したいという思いから、今回のリニューアルに踏み切ったとのこと。「OPTiM AI Camera Mobile」であれば、月額1,950円(税込)から導入可能。「予算はあまり出せないけどAI画像解析を試してみたい」という事業者の方でも、気軽にスタートできる点が大きな魅力かもしれない。

低価格かつ導入しやすい!コロナ対策の3密回避に役立つ


ショールームでの「OPTiM AI Camera」のデモ画面。人形の数をカウントして混雑状況を表示。ショールームでは、実際の利用シーンがイメージできるように、ブロック玩具が使われている

では、具体的にどのような活用が考えられるのか。寺尾さんに、実際の事例を紹介してもらった。

「まず、『OPTiM AI Camera』ですが、現在は新型コロナウイルス感染症対策のひとつである3密の回避に役立てていただくため、機能を『混雑状況の可視化』に特化しています。クラウドGPUを用いて解析を行うことで月額利用料を抑え、低価格で、導入のしやすさにこだわりました。

飲食店や施設などで把握したいエリアを特定すると、その場にいる人物のシルエットだけを表示した映像をほぼリアルタイム*で確認できるため、プライバシーに配慮した上で混雑状況を可視化することが容易になります。さらに、Webサイト組み込み用のHTMLを用意していますので、Webサイトへ簡単に組み込めます。これにより、事業者のみならず利用者もリアルタイムで混雑状況を把握できます」
*1分間に1回の更新

ショールームでの「OPTiM AI Camera」の表示画面。人物がシルエット化され、画面内の混雑状況が一目でわかるようになっている

「『OPTiM AI Camera Mobile』は小規模の店舗で導入が増えており、その多くはレジ前にタブレット端末を設置し、客層の分析に利用。それまで感覚でしか分からなかった客層を正確に把握することで、たとえば、20代の客層が多いと分かれば、20代向けの販促を強化する戦略を練るといった、より確度の高いマーケティング施策が可能になります」

「OPTiM AI Camera Mobile」は店頭などにモバイル端末(右端)を置けば、解析された状況をダッシュボードから確認できるというサービスだ

「そして、『OPTiM AI Camera Enterprise』をマーケティング目的で導入された企業様の事例ですが、原宿のある施設に期間限定のショップを出され、客層を把握したいと導入。短期間のポップアップショップでは、ユーザー動向を把握することができず、ユーザーの傾向が掴みにくいということで、入退店数や年齢層の測定に活用いただきました」

混雑状況を把握できるのが「OPTiM AI Camera」、モバイル端末に付属するカメラが捉えられる範囲で人数のカウントや客層の属性分析ができるのが「OPTiM AI Camera Mobile」、AIによる画像分析をさまざまな機能に拡張できるのが「OPTiM AI Camera Enterprise」ということになります。もっとも機能が充実している「AI Camera Enterprise」は、小売業や飲食業はもとより、医療機関や鉄道など多岐にわたる事業者に活用されているそうです。

「たとえば、同一人物を検出することができる機能があります。同じ場所に長時間いるとアラートが出る仕組みを活かし、実際に病院の待合室で活用し、待ち時間が長い場合は声掛けなどのケアにつなげたということも。また、鉄道では転落防止ホームドアの未設置駅に導入していただき、転落が起きた場合にアラートを駅員さんに通知できる機能が活用されています」

ショールームでは鉄道駅のホーム転落検知機能について、ブロック玩具を利用したデモを展示

ちなみに、最初に開発されたのは、「OPTiM AI Camera Enterprise」なのだそう。そこから用途や利用シーンにあわせた機能を提供しているのが「OPTiM AI Camera Mobile」「OPTiM AI Camera」になるとのこと。

いずれも、AI画像解析サービスを基軸としたサービスだが、ただ解析するだけではなく、ダッシュボードのUIにもこだわっているところが特徴的。見やすい解析データや管理のしやすさを追求し、誰でも使えるAIソリューションの構築を実現している。

遠隔での情報共有や指導に活用できる「Optimal Second Sight」も話題


ショールームには、「OPTiM AI Camera」だけではなく、オプティムが開発したさまざまなテクノロジーツールが展示されている。なかでも、コロナ禍で企業からの問い合わせが約4倍増加していると寺尾さんが教えてくれたのが、「Optimal Second Sight」。スマートグラスのカメラで現場の映像を共有し、現場作業をサポートできる遠隔作業支援サービスだ。

ショールームにはスマートグラスのデモ機も

「『Optimal Second Sight』は、現場で必要な知識、ノウハウ、情報を遠隔で届けることができるソリューション。そのため、コロナ禍でニーズが高まったのだと思います。特徴としては、スマートグラスを装着した作業する人の目の前の映像を遠隔地から送れるだけではなく、映像を受け取った作業人は状況をリアルタイムで把握し、指示することができる点です。指示は赤ペンや指差しなどで、直感的な操作が可能。また、図面やマニュアルを作業者に即時送付できるので、言葉で伝えにくい内容の補足もスムーズです。さらに、マルチデバイス仕様なので、作業者はスマートグラスだけではなく、タブレットやスマートフォンを活用できます」

ちなみに、スマートグラスは単眼型と両眼型の両方を複数種類提供しており、作業現場のニーズに応じて選べるとのこと。現在、「Optimal Second Sight」の利用者の半数以上は、製造業の事業者。指導者が現場に赴かなくても指示ができたり、ダブルチェックが必要な作業も現場と遠隔それぞれで役割分担をして人数を削減できたりと、コロナ禍ではリスクとされる人の移動を抑えることができる。

「最近は、海外に拠点を持つ事業者様から問い合わせが急増しています。たとえば、工場などの現場が中国にあり、従来は日本から有識者を派遣して指導していたそうですが、コロナ禍で難しいので日本から遠隔で指示を送り、管理したいというニーズがよく聞かれます。オプティムでは、かねてより遠隔作業を想定した支援技術の開発に力を注いできました。そのため、コロナ禍でのあらゆるニーズにお応えできるところが強みだと考えています」


今回のショールーム訪問で、「OPTiM AI Camera」の新ラインナップや、「Optimal Second Sight」を目にして感じたのは、時代に応じて変化する事業者の課題やニーズをいち早く汲み取り、ユーザー目線に立って製品を開発しているということ。

「OPTiM AI Camera」については、企業とのPoCも積極的に実施しているそうで、技術やアイデアを速やかに開発に活かす土壌があるのかもしれない。いずれも、業務の効率化や生産性向上に結び付くAIソリューションではあるが、コロナ禍で生じた新たな課題の打ち手になることは間違いない。


OPTiM AI Camera サービスサイト
https://www.optim.cloud/services/ai-camera/
OPTiM AI Camera Enterpriseサービスサイト
https://www.optim.cloud/services/ai-camera-enterprise/
OPTiM AI Camera Mobileサービスサイト
https://www.optim.cloud/services/ai-camera-mobile/
Optimal Second Sightサービスサイト
https://www.optim.co.jp/remote/secondsight/

取材・文=末吉陽子

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AI Start Lab 編集部

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