コラム
<特集>AIカメラでできることは?これでわかる基礎知識

防犯・セキュリティの概念を覆す、最新AIカメラサービス 6選

AI Start Lab 編集部 2022.5.20
CONTENTS
  1. AIカメラによる防犯・セキュリティ用途でのさまざまな活用法
    1. 目が行き届かない場所での犯罪の発見
    2. 顔認識機能による犯罪者の検出
    3. 不審行動を検出して犯罪の未然防止
    4. 違法駐停車車両の検出
    5. アミューズメント施設などでの人数確認
    6. 高齢者の徘徊防止
    7. 危険地域への侵入防止
    8. 駅や鉄道での事故防止
  2. 防犯・セキュリティ分野でのAIカメラのメリット・デメリット
    1. メリット(1)人件費やコストの削減
    2. メリット(2)利用者へ安心感を提供できる
    3. メリット(3)迅速な対応ができる
    4. デメリット(1)導入コスト・維持コストがかかる
    5. デメリット(2)AIの活用法について最低限の知識は必要
    6. デメリット(3)撮影される側のプライバシーの問題
  3. 防犯・セキュリティに使われているAIカメラサービス
    1. 株式会社セキュアの「SECURE FR」
    2. ALSOKの「ALSOK AIカメラシステム」
    3. アイリスオーヤマ株式会社の「AIカメラ」
    4. 株式会社アクティサポートの「AIガードマン」
    5. 株式会社NSSの「AI顔認証カメラソリューション」
    6. 株式会社オプティムの「OPTiM AI Camera Enterprise」
  4. まとめ
カメラにAI(人工知能)を搭載したものがAIカメラ。AIカメラでは、これまでの防犯カメラや監視カメラではできないことが可能になっている。防犯やセキュリティといった分野でもAIカメラは注目されていて、さまざまな活用事例もある。今回はその辺の事情に迫ってみよう。

AIカメラによる防犯・セキュリティ用途でのさまざまな活用法


防犯・セキュリティにおけるAIカメラには、これまで考えられてきた以外にも多彩な業界で期待されている。単なる監視カメラではなく、AIカメラだからこそできる役割・具体的な活用法を見てみよう。

目が行き届かない場所での犯罪の発見


人の目が行き届かない場所での違法行為の検知は難しいが、AIカメラを設置しておくと、撮影した画像で不法投棄、万引き、窃盗などをした人物の解析がしやすくなる。そこから犯人を特定でき、捕まえることも可能になるというわけだ。

「万引きGメン」などによる人海戦術には限界があるが、AIカメラならあらゆる角度から犯罪を監視できるようになる。

顔認識機能による犯罪者の検出


指名手配犯の検知でも活躍するのがAIカメラ。人間の目で指名手配犯を見ても、すぐに認識できず、見逃してしまうこともあるが、AIカメラの画像解析システムなら即座に検知、警察に通報というパターンになる。

年齢による顔の変化にもAIが活躍。本人の割合が何%かを見極められれば、事件解決や犯人逮捕への大幅なスピードアップが期待できる。

不審行動を検出して犯罪の未然防止


犯罪の未然防止にも役立つ。不審者の行動パターンや侵入方法をAIカメラに学習させておけば、同じような行動に出そうな者をあらかじめ検知でき、管理者に通報できる。そうなれば、犯罪行為が起きる前に準備ができるだろう。

検出方法には、通常は行わない行動を検出するパターンと、通常の行動とは異なる動きをした時に検出するパターンの2種類がある。前者は本来人が存在しないはずのフェンスや危険地域に人が立ち入った場合に、後者はATMで電話をかけるといった普段は行われない特定の行動が検出された場合にアラートするというものだ。

こういった検出方法は、あらかじめ目的に応じて設定しておかないと、多くの行動が検出されてしまい、本当に気づくべき重要な行動が判別できなかったりする。そしてその検出方法の部分が、各AIカメラメーカーの技術力やノウハウとして差別化される部分と言える。




違法駐停車車両の検出


AIカメラが検出できるのは、なにも人間の行動だけというわけではない。駐停車禁止の道路や駐車場、店舗前などの場所で車両を検知することで、交通渋滞の問題を回避したり、本来は来店してくれるはずの客を逃さないための対策もできる。

単に駐車しているかどうかを撮影するだけでなく、特定の区画内に駐車しているかどうかをチェックしてアラートを流すという機能を持ったサービスもある。


アミューズメント施設などでの人数確認


保育所や幼稚園といった公共施設、アミューズメント施設などでは、少人数の大人が大人数を監視している。しかし、監視場所の死角にいる子どもの発見が遅れたり、人数が多すぎる場合には体調を崩した子どもや、いなくなったことに気づけないケースも生じてしまう。

そういった場合に、子どもの人数をまとめてカウントしたり、特定の子どもの行動を追いかけることでいなくなった際にすぐに気づけるようにすることも可能になる。

高齢者の徘徊防止


子どもと同様に求められているのが、高齢者の安全を守るための方法だ。施設から外出したり徘徊すると、安全上も非常に心配になる。かといって、部屋や施設に閉じ込めてしまうことは本人にとっていいこととは言えない。

そういった際に、特定の人の行動をカメラで追うことができれば、いざという時にだけ声かけを行うといったかたちで、行動制限を最低限にしつつ、高齢者の安全を保証できる。超高齢社会になっていく日本において、こうしたAIカメラの用途が今後間違いなく見込めるはずだ。

危険地域への侵入防止


空港のように不法侵入者によって甚大な影響が出る場所などでは、侵入者やフェンス越えをする者の検知もAIカメラでできる。

AIカメラをある領域、例えば危険ゾーンなどに設置すれば、対象ゾーンに侵入する車、人物を素早く検知し、通報にまで持っていける。画像解析から、侵入者が何をしようとしているかまでわかれば、危険行為を未然に防げる場合もある。

駅や鉄道での事故防止


鉄道事故防止における役割も重要だ。混雑時のプラットフォームでは、これまで監視カメラや駅員によるチェックが行われ、事故防止策が講じられていたが、全体を確認するのは非常に難しい。人員も多く確保しなければならず、その費用も高くつく。

その点、AIカメラにヒトやモノの行動パターンを覚えさせておけば、危険な動きを事前に察知できる。そうなれば、転落事故、鉄道との接触事故も防ぎやすくなる。このほうが効率的でもあり、人件費の節約にもなるだろう。



防犯・セキュリティ分野でのAIカメラのメリット・デメリット


防犯・セキュリティ分野でAIカメラを活用するメリットやデメリットはどこにあるのだろうか。以下にまとめてみよう。

メリット(1)人件費やコストの削減


AIカメラを防犯・セキュリティに活用するメリットとして最初に挙げられるのが、人件費やコストの削減だ。

監視や検知といった行為を人間に任せると、人件費がかかる。大きなビルや施設では、その費用も大きくなりがちだ。また、24時間体制で監視する人員配置も考えなければならず、必要な人員も増えていく。そのため、人による防犯・セキュリティ対策は負担も大きくなりやすい。

一方、AIカメラは人間が行っている業務の代行をしてくれる上、効率も非常にいい。不審者検知から、解析へとスムーズに行われる。さらに、24時間365日監視し続けることが可能なため、人件費は最小限で済み、コスト削減に大いに役立つだろう。

メリット(2)利用者へ安心感を提供できる


夜のビル、人の出入りが少なくなった時間帯の商業施設などは不安が付きまとうものだ。警備員の配置でその不安をカバーするところもあるが、それだけでは不安がすべてぬぐい切れるとはいえない。

その点、AIカメラを設置しておくと、すでに説明したような防犯・セキュリティ対策ができる。人間だけではできない監視・検知、不審者の行動解析も可能で、犯罪防止には大いに役立つ。

それだけに、AIカメラの設置で大きな安心感が得られるだろう。

メリット(3)迅速な対応ができる


最近のAIカメラの精度はかなり向上しており、製品にもよるが、人物認識から解析まで早いものが出回っている。

そのような製品を利用すれば、防犯・セキュリティ対策も迅速にできる。異常を検知してから通報までの流れもよく、管理者もすぐに対応できるようになる。


デメリット(1)導入コスト・維持コストがかかる


AIカメラの導入で人件費などのコストは削減できる。その一方で、AIカメラ自体の導入コスト・維持コストについても考えておかなければいけない。AIカメラは先進の技術だけに、コストが高くなる場合もあるからだ。

導入コストの大半を占めるのは、AI解析を行うためのカメラやサーバーなどのハードウェアの価格だ。高度なAIを用いて、大量のデータを素早く解析するために、それ相応のサーバーが必要とされてきた。

それでも最近は低価格化が進み、導入する企業ごとではなく、インターネットを介したクラウドサーバーを用いることで、月額1万円程度から導入できる場合もある。また、経済産業省 の「IT導入補助金」対象ツールにもなっているので、月額0円で済む場合もあるほどだ。

そういう意味では、導入コスト・維持コストにおけるデメリットは解消されつつあると見ることもできるが、すべての製品に当てはまることではない。少なくとも最低限必要なAIカメラの台数に関しては必要経費と考えよう。

デメリット(2)AIの活用法について最低限の知識は必要


AIと名の付くものを導入する場合は、使い方の最低限の知識は必要だ。最近は簡単に使える機器や余分な機能を省略している機器も多くなっているが、それでも全く学ばずに使えるというわけではない。

AIカメラで効率よく防犯・セキュリティ対策をしようと思ったら、対象製品についてよく知っておく必要があるだろう。

ただ、一度導入すれば人間の手を煩わせる部分は少なくなるので、あとは機械任せ。安心して安全を維持できるようになる。

デメリット(3)撮影される側のプライバシーの問題


AIカメラでは、個人を特定できるレベルに高精細な画像・映像の撮影を常に行っている。顔はもちろん、視線や体の動きなどもとらえることが可能だ。それだけに、個人のプライバシーの侵害になるのでは、との指摘はよくされる。

この点については、完全に解決されたわけではない。今でも撮影される側のプライバシーが侵される問題がくすぶっているのだ。

ただ、国では「個人情報保護法」という法律を制定し、個人のプライバシーを守ろうとしている。また、AIカメラメーカーの間でも、プライバシーを守れる仕組みの開発に取り組んでいる。というのも、個人を特定できる情報を所持していることで、逆にリスクになることもあるからだ。

AIカメラに関しては、撮影される側のプライバシーをしっかり保護した上で、必要なデータのみを抜き出すかたちで運用できる製品も増えていくだろう。

防犯・セキュリティに使われているAIカメラサービス


ここからは、防犯・セキュリティに使われているAIカメラサービスの事例を紹介しよう。たくさんの事例があるが、ここでは5つ取り上げる。

株式会社セキュアの「SECURE FR」



株式会社セキュアのAIカメラ「SECURE FR」はさまざまな目的に使用できるが、防犯・セキュリティ対策でも用途がある。部外者の侵入検知、従業員の行動管理による情報漏洩防止などだ。安全な職場環境構築には特に役立つAIカメラになっている。

料金:別途見積もり

ALSOKの「ALSOK AIカメラシステム」



ALSOKの「ALSOK AIカメラシステム」には、事前に200億枚以上の人物画像を学習させ、人物を検知。検知しにくい環境でも高精度な検知ができる。

ALSOKは日本の代表的な綜合警備保障会社だが、「ALSOK AIカメラシステム」も防犯・セキュリティ対策に優れた製品。侵入禁止エリアへの侵入やフェンス乗り越えなどがあった場合は、素早く検知し、リアルタイムでパソコンやスマホに通知が行くようになっている。

料金:別途見積もり

アイリスオーヤマ株式会社の「AIカメラ」



アイリスオーヤマ株式会社の「AIカメラ」には、高度な監視機能が備わっている。暗闇でも色まで確認でき、マスクをしている人物の確認や自動車ナンバーの特定も可能。企業や施設の安全をしっかり守る。

カメラ自体にAIアルゴリズムを搭載しており、用途に応じた製品が用意されているので、目的がはっきりしている場合には導入しやすい。

料金:
導入コスト
AGシリーズ 屋内専用モデル IRC-AG1260 18万7500円〜
+NVRレコーダー IRN-76XI-208-4 20万2500円〜

※料金は2020年4月20日時点のものなので、最新情報はアイリスオーヤマ株式会社に問い合わせの上、確認してください。

https://irisohyama.icata.net/iportal/CatalogViewInterfaceStartUpAction.do?method=startUp&mode=PAGE&volumeID=IRO00001&catalogId=1157960000&pageGroupId=&designID=IROD001&catalogCategoryId=&designConfirmFlg=

株式会社アクティサポートの「AIガードマン」



株式会社アクティサポートの「AIガードマン」は、膨大な防犯データを学習し、万引き犯の行動パターンを解析。万引きを事前に防ぐような働きをする。

その仕組みはこうだ。まず不審行動を検知し、専用アプリにメールで通知。通知を受けた店員は不審者に声掛けをして、万引きを未然に防ぐ。まさにガードマンのようなAIカメラだ。

料金:
・導入コスト 23万8000円
・月額利用料 4500円〜(AIカメラ1台の場合)

株式会社NSSの「AI顔認証カメラソリューション」



株式会社NSSの「AI顔認証カメラソリューション」では、従業員の顔を社員証代わりにでき、特定エリアへの入室時にセキュリティチェックができる。なりすましや代理チェックインの防止が可能だ。

マンションでのセキュリティアップ、工場や倉庫などでの盗難管理にも活用できる。

料金:
導入コスト
・AI機能搭載電動バリフォーカル防水ドーム型IPカメラ 24万7500円
+8ch対応AIレコーダー「NSV-AI5008」 オープン価格(カメラ1台の場合)
・月額利用料 なし

株式会社オプティムの「OPTiM AI Camera Enterprise」



株式会社オプティムの「OPTiM AI Camera Enterprise」は、さまざまな業種のニーズをヒアリングした学習済みモデルを利用することで、スピーディーに導入でき、コストを抑えられるAI画像解析サービスだ。

防犯・セキュリティ目的としては、特定の場所に留まっている人を「滞在時間カウント」、見守り対象者の検知や禁止区域への侵入を確認する「異常検出」、施設などのしきい値以上の人数集中を検出してプライバシーに配慮した画像で可視化する「混雑可視化」に加え、「空席・空車検知」や人の流れなどを可視化する「ヒートマップ」、「性別判定」といった機能も活用できる。

導入コストとしては、画像解析用ハードウェアの「OPTiM Edge」が制御するカメラの台数によって変わってくる。導入してしまえばあとは月額利用料金は固定で、解析されたデータはクラウドサービスの「OPTiM AI Camera」に送られ、スマホをはじめさまざまな端末でチェック可能となる。

料金:
・導入コスト
OPTiM Edge Entry 49万5000円(カメラ2台まで)〜
・月額利用料
AI使い放題パック 月額1万6500円〜

まとめ


防犯・セキュリティ対策を人間の手だけで行うのには限界がある。今後もますますIT技術の活用が進行し、高度な対策が行われていくと思われる。

そんな中にあって、AIカメラもその中心的な技術である。これからの時代はAIカメラで防犯・セキュリティ対策を行うのがトレンドになっていくことであろう。

そして、このような用途においては、必ずしも防犯のプロは必要なく、適切な行動検知を行えるAIエンジニアの方が求められるようになっていく。

新型コロナの影は薄くなってきたものも、まだまだいつ拡大するかわからない。長期的な視野に立って、あなたの会社にもぜひ最先端のAIカメラを導入してみよう。

画像:セキュア、ALSOK、アイリス・オーヤマ、アクティサポート、NSS、オプティム、Shutterstock


セキュア「SECURE FR」
https://secureinc.co.jp/solution/face.html
ALSOK「ALSOK AIカメラシステム」
https://www.alsok.co.jp/corporate/ai-camera/
アイリス・オーヤマ「AIカメラ」
https://www.irisohyama.co.jp/b2b/camera/products/ai-camera/
アクティサポート「AIガードマン」
https://www.actysupport.com/ai_guardman.html
NSS「AI顔認証カメラソリューション」
https://cpcam.jp/security/solution/lp/ai_camera.html
オプティム「OPTiM AI Camera Enterprise」
https://www.optim.cloud/services/ai-camera-enterprise/

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