AI入門

AI画像解析サービス5選・人工知能でもっとも実用化が進む分野

AI Start Lab 編集部 2020.10.8
画像解析は、国内のAI・人工知能市場の中でも大きく伸びている分野である。

画像に写っているものの意味を理解する画像解析の技術は、ディープラーニングの登場で格段に精度が向上し注目を集めるようになった。

現在は様々な分野でAI画像解析サービスの実用化が進んでいる。この記事ではAIによる画像解析を用いた特徴あるサービスを5つ紹介する。

カメラで撮って何でも検索「Google Lens」


Google Lens」は、AIを使ったGoogleの画像認識・検索アプリで、スマホやタブレットにインストールして無料で使うことができる。

カメラで撮った写真や手元にある画像データを読み込むと、AIが写っているものを自動で認識し検索する。すぐに様々な関連情報が表示される。

この機能は発想次第で様々な使い方ができる。

洋服や本の表紙から商品を特定したり類似商品の購入先を見つけたりする。外国語の看板を写してその場で翻訳する。飲食店の写真からメニューや口コミを調べる。植物や動物の写真から名称や生態について学ぶことも簡単にできるのだ。

また、文字入力や情報管理のツールにもなる。名刺から電話番号や住所を保存する、イベントのフライヤーなどからスケジュール管理アプリに予定を登録する、といった使い方も可能だ。

「Google Lens」を使えばカメラを向けるだけで検索できるので、キーワード入力の必要がなく、言葉で考える前に直感的に検索し調べることができるのである。


学習済みモデルで導入が簡単「OPTiM AI Camera」



OPTiM AI Camera」は、店舗や施設に設置されたカメラの映像をAIの学習済みモデルで解析して、異常を検知したりデータを取得したりできるサービスである。

11業種に対応する300種類以上の機能が備わっており、ユーザー側での事前学習を省略して、すぐに本格的なAI画像解析サービスが導入できるようになっている。

幅広い課題に対応できるのは、多くの業種で必要とされる「人の動きを検出する」学習済みモデルを共通化して利用しているためである。

小売店舗での来店客の購買行動分析、鉄道交通機関での安全管理、病院や商業施設での混雑予測など、様々な分野で導入実績があり、コスト削減やセキュリティの強化、業務効率化に貢献している。

より手軽に利用できる派生サービス、「OPTiM AI Camera Mobile」にも注目が集まっている。

タブレットなどのモバイル端末にアプリをインストールし、好きな場所に設置するだけで、来店客の属性や人数といったデータを得ることができるサービスだ。

利用料金も安価で、簡単、気軽にAIの画像解析サービスをビジネスに導入することができる。

AI OCRで業務効率化「DX Suite」


AI inside社の「DX Suite」は、ビジネス現場のあらゆる書類を読み取ってデータ化し、業務効率化を支援するサービスだ。

OCR(Optical Character Recognition、光学文字認識)にAIを組み込んだAI OCRと呼ばれる製品のひとつで、国内市場シェア1位を誇り、多くの企業で導入されている。

学習済みのAI OCRエンジンが搭載されており、従来のOCRが苦手としていた手書き文字やFAXも、高精度で読み取ることができる。

継続して使うほど、AIのディープラーニングによって読み取り精度は向上していくという。また、フォーマットが異なっても、氏名や住所など、特定の情報をAIが自動で判別して抽出するので、多様な書類を一括処理できる汎用性も魅力だ。

「DX Suite」は、データ化したドキュメントの仕分けや所定の形式へのデータ加工、他のアプリケーションへのアウトプットまで設定することが可能だ。

そのため、定型の事務作業などを自動化するRPA(Robotic Process Automation)アプリケーションとも連携しやすい。

栄養・健康管理は写真を撮るだけ「カロミル」


ライフログテクノロジー株式会社の「カロミル」は、スマホで食事の写真を撮りためておくだけで、AIが日々の食事の栄養バランスを計算してくれるアプリだ。

食事内容を高い精度で判別することだけでなく、AIの画像解析技術をいかして、ユーザーの使いやすさにこだわっている 。

「カロミル」は一枚の画像に写った複数品目を同時に判別できるので、個別の品目ごとに写真を撮影する必要がなく、ユーザーの負担が軽減されている。

また、カメラロールから自動で食事写真を判別してデータ化するので、アプリを立ち上げたり画像を選定して読み込んだりする手間もかからない。

体重計や血圧計など計測機器に表示される数値も、同じように写真からデータ化されるので、簡単に記録を蓄積していくことができる。

撮影された数値が体重なのか、血圧なのか、血糖値なのか、自動で判別されるので、食事写真同様、ユーザーの操作は撮影することだけである。

「カロミル」の食事データや画像解析ツールを法人向けにWeb APIで利用できるサービスも始まっており、医療機関はもちろん、健康に関連する幅広いサービスでの採用が見込まれる。

顔認証で不審者や迷子を追跡「NeoFace Image data mining」



NECが提供する「NeoFace Image data mining」は、膨大な顔画像データから瞬時に同一人物を特定することができるAIソリューションサービスだ。

NECが持つ世界でトップクラスの顔認証技術と、独自の「時空間データ横断プロファイリング」技術によって、監視カメラなどの映像から同一人物の行動を追跡していく。

特定の人物を探し出して追跡するだけでなく、決まった場所に居続ける人、特定の範囲を動き回る人、いつも同じ時間に同じ場所に現れる人など、気になる行動をしている人物を見つけて特定することもできる。

防犯やセキュリティ分野での利用が想定されており、犯罪捜査における犯人の追跡や目撃者の発見、徘徊者や迷子の捜索などに利用可能だ。

事件の予防や治安の改善といった社会の安全性を高める効果が期待されるサービスである。

また、観光やマーケティング分野でも活用できる。複数の観光施設を周遊する観光客の行動パターンや大型商業施設内での来店者の移動経路などを分析することで、イベント計画や店舗の配置計画などを支援することができる。

サービスとして進化するAI画像解析の課題


AIによる画像解析を組み込んだサービスは、製造業流通業、医療、農業など幅広い業種で導入が進んでいる。

業務効率化や作業負担の軽減だけでなく、大量のデータを解析することで新たな価値やボトルネックの発見に繋がり、ビジネスを高度化させる効果も現れている。

今後は、一律に画像データを収集するうえでプライバシーや個人情報への配慮をどうするか、解析精度だけでなくサービス全体としての完成度をどう高めていくか、といった点が課題となりそうだ。


OPTiM AI Camera | カメラに繋いですぐに使える 300種類のAI画像解析サービス | OPTiM Cloud IoT OS
https://www.optim.cloud/services/ai-camera/
NEC、米国国立機関による顔認証の精度評価で第1位を獲得 (2019年10月3日): プレスリリース | NEC
https://jpn.nec.com/press/201910/20191003_01.html

画像:Shutterstock
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AI Start Lab 編集部

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