AI入門

AI時代に求められる、AI人材とはどんな人材?

AI Start Lab 編集部 2020.10.13
我が国のIT人材は現状約30万人不足しており、2030年には約59万人へと拡大すると言われている。

その中でも今後求められるのは、高度なIT技術を使える人材。

AI等を使いこなせる能力を持ち、新たなビジネスを作り出すことができる人材の育成は日本の将来にとって急務だ。この記事ではAI人材について解説する。

AI人材とはどのような人材か?


AI人材とは、ビジネスの課題を解決するためにAI(人工知能)やデータを活用する能力を持った人材をいう。

具体的には、AI機能を搭載したシステムやソフトウェアの開発者、運用者。また、AIを使ったサービスや製品を企画、販売する者を指す。

AIに携わる人材は、担当する分野によって大きく3つに分けられる。

AI研究者


AIに関する分野で学術的な素養を備えて研究に携わる。

AIに関係した分野で学位や博士号などを持つ。学術論文の執筆や発表をした実績、またはAI関連の学術論文を日頃確認しているような人材。

AI開発者


AIのモデルをシステムやソフトウェアとして実装できる人材。博士号取得者などのエキスパートレベルは、学術論文などAIモデルの背景を技術的な概念から理解できる。

ミドルレベルとして、既存のライブラリを利用して、AIを使用したシステムやソフトウェアを開発できる人材。

AI事業企画者


AIを活用したサービスや製品の企画や販売を行える人材。

博士号を持ちAI関連分野の学術論文が理解出来るエキスパートレベルや、AIの特徴や課題を把握して商品・サービス作りを行うことができる人材。

少子高齢化が進む日本にとって、AIを利用することは生産性をアップし、人の労力を削減するための大事な戦略である。

今後は高度なAI人材を生み出していくために大学などの専門分野の教育を拡充していくことが求められていくであろう。

AI人材が求められる背景とは



AI人材が求められる背景として、経済産業省が行ったIT人材の需要と供給に関する調査がある。

現在AI人材の需要は多く、2018年で3.4万人不足という需給ギャップが発生している。

AI市場の需要の伸びを複数の調査から平均したところ、2030年には12.4万人不足するという試算が出た。最も低い試算でも2030年に1.2万人のAI人材不足が予想されている。

今後AI人材が必要とされる業界として代表的なものは、IT、自動車、医療などがある。

IT業界はAIの開発、運用を行い、時には他の業界から要望を受けてAIを開発することも。自動車業界は運転補助や自動運転の分野でAIの開発が行われている。

医療の業界でもAIに期待が寄せられている。患者の症状を分析して、大まかな病気の判断をしたり、しかるべき専門医に紹介したりと医師の補助的な役割をするツールが今開発されている。

今後も情報を適切に活用するためにAIを利用する業界は増加するだろう。

すでにアメリカでもGAFAと呼ばれるGoogleやApple、FacebookやAmazonなどの巨大グローバル企業が多額の資金を投下して機械学習の技術を開発している。

日本では残念ながらAIのマーケットでまだ確固たる地位を築けていない。今後AI市場で生き残るために政府は人材の育成に力を入れているのだ。

AI人材の種類


AI人材と言っても、扱う仕事の内容でその種類は様々である。

AI人材の役割として、AIを使って何ができるのか、何をしたいのかをはっきりと理解している必要がある。AI人材の種類は大まかに以下のようになる。

AIエンジニア


企業の持つ技術とAIやデータを組み合わせて実装、管理する役割

データサイエンテスト


多くのデータをその数理的な知識で統計的に分類、処理しAIモデルを作る役割

AIビジネスマン


複雑なAIの内容を、法人の担当や個人が理解できるようにわかりやすく説明し、コミュニケーションを取る役割

AIプランナー


AIエンジニアと協力し、AIを利用して現実に浮上した課題を解決する役割

それぞれの役割を活かしながらAIをうまく問題解決のために開発、運用することが求められている。

AI人材にはどうやったらなれる?



AI人材になるために、まずパソコンが必要だ。といっても、パソコンに最高のスペックは必要なく、まずは学習のためにノートパソコンを用意すれば十分である。

AI人材になるためのスキルはプログラミング、ビッグデータ分析、AI倫理、機械学習などを抑えておくべきだろう。

AIスキルを身につけるなら、まずは資格を取ることを視野に入れてみよう。

資格なら教本などで体系的に知識がまとめられているので、初めてAIにふれる人でも勉強しやすい。資格は民間の他、国が主導しているものもある。

また、大学などで特化してAIを学ぶこともできる。社会人でも学び直すのに大学を利用するのもいいだろう。

AI人材を育成するために、経済産業省が主導して行われているスキル講座が「第四次産業革命スキル習得講座」だ。

IT業界や産業界のIT活用のためにITの高度な技術を学ぶための講座で目標はITSSレベル4相当を目指している。

AIを学び問題を解決しよう


AIを利用した商品やサービスが増え、政府も育成に力を入れているAI人材。

日本だけでなく世界的にも大企業が資本と人材を投下している分野で、今後も伸びる市場と見られている。

ビジネスマンとして、AIを学習することで現在の専門分野と組み合わせれば新たな強みとなるだろう。

まずは、Aに関する本やサイトをいくつか読んでみて興味が湧くようであれば、自分に合った方法で学び始めてはいかがだろうか。


AI人材育成の取組 - 経済産業省
https://www.meti.go.jp/shingikai/economy/jinzai_ikusei/pdf/001_03_00.pdf

画像出典元:Shutterstock
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