
CMやニュースなどで“便利そう!!”と買ったまではいいが、思ったよりも使いこなせていない「スマートスピーカー」(AIスピーカー)。また、どういったものか分からず、購入を躊躇している方も多いのではないだろうか。
そこで今回は、4月からの新生活に向けて、どんな種類のスマートスピーカーがあり、どのような活用ができるのかをご紹介したい。


スマートスピーカーとは、さまざまな情報を呼び出したり、音楽などを楽しめる、対話型のAI搭載ロボットだ。音声認識や音声合成などのAI機能を用いて、まるでホテルのコンシェルジュに問いかけるように、自然な会話で利用できる。
現在、販売されているスマートスピーカーの種類には以下のようなものがある。


スマートスピーカーにはAIアシスタントが搭載されているので、知りたい情報を聞くと教えてくれたり、聞きたい音楽が聴けたり、エアコンやテレビなどの家電を操作することもできる。また、複数のスピーカーを設置することで別の部屋にいる家族を呼び出したり、インターネット経由で買い物を行うこともできるという優れものだ。
音声のみで操作・返答するという利点を生かし、ニュースの読み上げ、ラジオや音楽の再生などを行うには、スマートフォンやPCを利用するより便利だ。また、料理や子育て、掃除などで手がふさがっているとき、ベッドやソファーでゴロゴロしていて起き上がりたくないときでも、声を出すだけで使用できるのもいい。
ただ、各社のスマートスピーカーでまったく同じことができるわけではない。それぞれ特徴があり、出来ることと出来ないことがある。
Amazonの「Alexa」は有料会員の「Amazonプライム」に加入しているなら、声をかけるだけでAmazonで買い物ができる。iPhoneやMacなどapple製品が多い家庭なら、それらと連動して使える「HomePod mini」がいいだろう。「HomePod mini」は他のスマートスピーカーに比べ、スピーカーとして高機能なので音楽を楽しむ方にもオススメだ。
また「Google Nest(Google Home)」は日本語認識性能が高く、言い方を気にせず声がかけられる。さらにGoogleの各種サービスと強く連携しているので情報量が多い。
例えば、家族がそれぞれの自室にいて、食事などで集まってほしいときの声かけが面倒……そんなとき、スマートスピーカーで呼び出すのが便利だ。こちらも各社によって異なり、「Google Nest(Google Home)」はブロードキャスト機能を使用することで利用できるが、各部屋の対応は英語しか対応していないようで、スピーカーが設置された全部屋に同じ内容のメッセージが発せられる。各部屋ごとにメッセージを届けたいなら「Alexa」か「HomePod mini」のどちらかの選択になる。
このように、スマートスピーカーを選ぶ際には、どうやって使用するか、何が出来ると便利なのかを考えて買うといいだろう。
また、すでに所有している方でも、どのような機能があるのか確認し直すと新たな発見があり、便利に思えるかもしれない。
それでは、具体的に2022年4月現在、日本で入手可能なスマートスピーカーを整理してみよう。


2017年に発売された当時は「Google Home(グーグルホーム)」という呼称だったが、2019年6月から「Google Nest(グーグルネスト)」に名称を変更。さらにスピーカー機能+画面付きのタイプの「スマートディスプレイ」タイプも販売された。
Google製品のAndroidスマートフォン、メディアストリーミングデバイス「Chromecast」と強く連携し、音楽サービス「Spotify」無料版にも対応。Android端末等での日本語音声操作に取り組んでいるので、日本語認識性能はピカイチだ。Googleが提供している「検索エンジン」「カレンダー」「マップ」「YouTube」「Gmail」「天気」など、日常で使用しているサービスも利用できる。
Google製スマートスピーカー
■スピーカー機種

Alexaの特徴は何といっても「Amazonプライム」の各種サービスが利用できること。「Amazonプライム」とはAmazonが提供している有料の会員サービスで、Amazonで購入した際は基本的に配送料無料。「お急ぎ便」も無料で利用できるうえ、「プライムビデオ」「プライムミュージック」なども無料で(一部有料コンテンツあり)利用できる。
Yahoo!とも連携しているので、ニュース、路線、天気・災害、占いなどの情報も聞くことができ、「ToDoリスト」「買い物リスト」機能を使えば自分だけでなく、家族とも情報が共有できる。さらに、「JapanTaxi」というスキルを設定しておけばタクシーを呼ぶことも可能だ。
Amazon製スマートスピーカー
■スピーカー機種


iPhoneを使用している方であれば「HomePod mini」がオススメ。電源を入れてiPhoneを近づけ、iPhoneの画面に現れる案内を進めていけば設定終了。iPhoneのアプリ「ホーム」を使えばiPhoneからでもさまざまな操作ができる。
スピーカーとしての機能が充実しているので、「Apple Music」を利用しているなら「HomePod mini」で音を流すと広い音域と繊細なサウンドが楽しめる。
他にも、iPhoneを使わずに電話での通話をHomePod miniから直接行ったり、Apple TV 4Kのスピーカーとして、Appleのスマートホーム基盤「HomeKit」対応製品の遠隔操作や自動操作も可能。さらに iPhoneを家のどこに置いたか忘れてしまっても、居場所を知らせる機能もある。
アップル製スマートスピーカー


「Clova」はLINE社が開発し、LINEや赤外線家電操作に対応しているのが特徴だ。スピーカーのデザインがLINEキャラクターの「BROWN(クマ)」「SALLY(ヒヨコ)」になっており、女性や小さいお子さんがいる家庭向き。LINEの送信・読み上げが可能で、音楽を聴く方なら「LINE Music」の音楽再生ができる。
「マイコマンド」という機能があり、Clovaアプリから自分が行いたいこと……例えば、朝起きてリビングの照明を付け、今日の天気予報・ニュースを流してもらい、エアコンを入れ、通勤&通学の運行情報を流す、といった一連のことをCLOVAに「おはよう」と言うだけで実行することができる。
LINE製スマートスピーカー
■スピーカー機種
スマートスピーカーは音楽を流してくれるだけではない。中には「早口言葉を言って」「クイズを出して」「料理のレシピを教えて」などにも答えてくれるモノもある。
また、音楽や動画(Netflix、Amazon プライムビデオなど)アプリを使用する際には、有料プランに加入しないと実質利用できないものも多いので、その点も考慮すべきだろう。
購入を考えている方は、ご自身が持っているスマートフォンをベースに同じアプリが使用できるかどうかを考えて、どのメーカーが使いやすいか比べてみてほしい。
一人暮らしなら対話形式で天気などを教えてくれる身近な相棒として、家族で使うなら家電の操作やクイズといったちょっとした楽しみにと、さまざまなシーンで生活に潤いを届けてくれるはずだ。
各社のスマートスピーカーの使い方
Google Nest デバイスと Google Home デバイスでできること
https://support.google.com/googlenest/answer/7130274?hl=ja
Alexaとできること
https://www.amazon.co.jp/meet-alexa/b?ie=UTF8&node=5485773051
HomePod mini
https://www.apple.com/jp/homepod-mini/
CLOVAのスキル
https://clova.line.me/clova-ai/
そこで今回は、4月からの新生活に向けて、どんな種類のスマートスピーカーがあり、どのような活用ができるのかをご紹介したい。


スマートスピーカーでできること
スマートスピーカーとは、さまざまな情報を呼び出したり、音楽などを楽しめる、対話型のAI搭載ロボットだ。音声認識や音声合成などのAI機能を用いて、まるでホテルのコンシェルジュに問いかけるように、自然な会話で利用できる。
現在、販売されているスマートスピーカーの種類には以下のようなものがある。


スマートスピーカーにはAIアシスタントが搭載されているので、知りたい情報を聞くと教えてくれたり、聞きたい音楽が聴けたり、エアコンやテレビなどの家電を操作することもできる。また、複数のスピーカーを設置することで別の部屋にいる家族を呼び出したり、インターネット経由で買い物を行うこともできるという優れものだ。
音声のみで操作・返答するという利点を生かし、ニュースの読み上げ、ラジオや音楽の再生などを行うには、スマートフォンやPCを利用するより便利だ。また、料理や子育て、掃除などで手がふさがっているとき、ベッドやソファーでゴロゴロしていて起き上がりたくないときでも、声を出すだけで使用できるのもいい。
メーカーによって微妙に異なる、スマートスピーカーでできないこと
ただ、各社のスマートスピーカーでまったく同じことができるわけではない。それぞれ特徴があり、出来ることと出来ないことがある。
Amazonの「Alexa」は有料会員の「Amazonプライム」に加入しているなら、声をかけるだけでAmazonで買い物ができる。iPhoneやMacなどapple製品が多い家庭なら、それらと連動して使える「HomePod mini」がいいだろう。「HomePod mini」は他のスマートスピーカーに比べ、スピーカーとして高機能なので音楽を楽しむ方にもオススメだ。
また「Google Nest(Google Home)」は日本語認識性能が高く、言い方を気にせず声がかけられる。さらにGoogleの各種サービスと強く連携しているので情報量が多い。
例えば、家族がそれぞれの自室にいて、食事などで集まってほしいときの声かけが面倒……そんなとき、スマートスピーカーで呼び出すのが便利だ。こちらも各社によって異なり、「Google Nest(Google Home)」はブロードキャスト機能を使用することで利用できるが、各部屋の対応は英語しか対応していないようで、スピーカーが設置された全部屋に同じ内容のメッセージが発せられる。各部屋ごとにメッセージを届けたいなら「Alexa」か「HomePod mini」のどちらかの選択になる。
このように、スマートスピーカーを選ぶ際には、どうやって使用するか、何が出来ると便利なのかを考えて買うといいだろう。
また、すでに所有している方でも、どのような機能があるのか確認し直すと新たな発見があり、便利に思えるかもしれない。
代表的なスマートスピーカー 4製品
それでは、具体的に2022年4月現在、日本で入手可能なスマートスピーカーを整理してみよう。
Google Nest(グーグル)


2017年に発売された当時は「Google Home(グーグルホーム)」という呼称だったが、2019年6月から「Google Nest(グーグルネスト)」に名称を変更。さらにスピーカー機能+画面付きのタイプの「スマートディスプレイ」タイプも販売された。
Google製品のAndroidスマートフォン、メディアストリーミングデバイス「Chromecast」と強く連携し、音楽サービス「Spotify」無料版にも対応。Android端末等での日本語音声操作に取り組んでいるので、日本語認識性能はピカイチだ。Googleが提供している「検索エンジン」「カレンダー」「マップ」「YouTube」「Gmail」「天気」など、日常で使用しているサービスも利用できる。
Google製スマートスピーカー
■スピーカー機種
- Google Home
- Google Home Mini
- Google Nest Mini
- Google Nest Audio
- Google Nest Hub
- Google Nest Hub Max
Echo(アマゾン)


Yahoo!とも連携しているので、ニュース、路線、天気・災害、占いなどの情報も聞くことができ、「ToDoリスト」「買い物リスト」機能を使えば自分だけでなく、家族とも情報が共有できる。さらに、「JapanTaxi」というスキルを設定しておけばタクシーを呼ぶことも可能だ。
Amazon製スマートスピーカー
■スピーカー機種
- Echo Studio
- Echo
- Echo Dot
- Echo Show 15
- Echo Show 10
- Echo Show 8
- Echo Show 5
HomePod mini(アップル)


iPhoneを使用している方であれば「HomePod mini」がオススメ。電源を入れてiPhoneを近づけ、iPhoneの画面に現れる案内を進めていけば設定終了。iPhoneのアプリ「ホーム」を使えばiPhoneからでもさまざまな操作ができる。
スピーカーとしての機能が充実しているので、「Apple Music」を利用しているなら「HomePod mini」で音を流すと広い音域と繊細なサウンドが楽しめる。
他にも、iPhoneを使わずに電話での通話をHomePod miniから直接行ったり、Apple TV 4Kのスピーカーとして、Appleのスマートホーム基盤「HomeKit」対応製品の遠隔操作や自動操作も可能。さらに iPhoneを家のどこに置いたか忘れてしまっても、居場所を知らせる機能もある。
アップル製スマートスピーカー
- HomePod mini
CLOVA(ライン)


「Clova」はLINE社が開発し、LINEや赤外線家電操作に対応しているのが特徴だ。スピーカーのデザインがLINEキャラクターの「BROWN(クマ)」「SALLY(ヒヨコ)」になっており、女性や小さいお子さんがいる家庭向き。LINEの送信・読み上げが可能で、音楽を聴く方なら「LINE Music」の音楽再生ができる。
「マイコマンド」という機能があり、Clovaアプリから自分が行いたいこと……例えば、朝起きてリビングの照明を付け、今日の天気予報・ニュースを流してもらい、エアコンを入れ、通勤&通学の運行情報を流す、といった一連のことをCLOVAに「おはよう」と言うだけで実行することができる。
LINE製スマートスピーカー
■スピーカー機種
- CLOVA Friends
- CLOVA Friends mini
- CLOVA WAVE
- CLOVA Desk
エンタメ用途でも優秀なスマートスピーカー
スマートスピーカーは音楽を流してくれるだけではない。中には「早口言葉を言って」「クイズを出して」「料理のレシピを教えて」などにも答えてくれるモノもある。
また、音楽や動画(Netflix、Amazon プライムビデオなど)アプリを使用する際には、有料プランに加入しないと実質利用できないものも多いので、その点も考慮すべきだろう。
購入を考えている方は、ご自身が持っているスマートフォンをベースに同じアプリが使用できるかどうかを考えて、どのメーカーが使いやすいか比べてみてほしい。
一人暮らしなら対話形式で天気などを教えてくれる身近な相棒として、家族で使うなら家電の操作やクイズといったちょっとした楽しみにと、さまざまなシーンで生活に潤いを届けてくれるはずだ。
各社のスマートスピーカーの使い方
Google Nest デバイスと Google Home デバイスでできること
https://support.google.com/googlenest/answer/7130274?hl=ja
Alexaとできること
https://www.amazon.co.jp/meet-alexa/b?ie=UTF8&node=5485773051
HomePod mini
https://www.apple.com/jp/homepod-mini/
CLOVAのスキル
https://clova.line.me/clova-ai/
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