AI入門

コロナ禍で活用されるAIサービスの種類、ポイントは「非接触」!

AI Start Lab 編集部 2020.11.2
このコロナ禍における新しい生活様式のテーマとして「非接触」が注目されている。新たなテクノロジーを駆使して、新型コロナへの対策が必要となっている。そこで今回は、非接触を可能にするAI活用サービスの種類をいくつかご紹介しよう。

顔認証サービス


非接触のサービスとして、まず挙げられるのが顔認証だ。顔認証は、顔の目、鼻、口などの位置や比率などをもとに、本人であるかの照合をAIによって行う認証方式だ。身近なところだとスマートフォンなどで利用している人も少なくないだろう。もちろん非接触なので衛生的。また、利用者にとって心理的不安が少ないこともメリットだ。セキュリティ面では、なりすましが困難なために安全性が高く、カギの所持やパスワード設定の必要もない。専用装置が不要で導入しやすく、利便性に優れている点も見逃せないポイントだ。

他にも、例えばマンションや施設への入館時、手押しによる暗証番号の入力や鍵を使うことなく、自分自身の顔情報のみでドアを開けられる。ショッピングの際には、財布やスマートフォンを取り出さずに決済することができる。近年では、店舗入口のカメラで顔認証を行った後、商品を手に取るとセンサが商品を検知・特定し、店舗を出ると同時に決済が完了する「レジレス型」店舗の実現にむけても有効な技術とされている。

チャットボットを利用したサービス



AIチャットボットとは、ロボットがテキストや音声を用いて、チャット(会話)を自動的に行うプログラムのことを指す。もともとは、1966年に開発された英語環境のチャットボット「ELIZA(イライザ)」が始まりとされている。その後、2016年にFacebook社やLINE社が発表したチャットボット機能から発展してきた歴史を持つ。仕組みとしては、ユーザーから問い合わせがあった際に、データベースに蓄積させた会話情報で自動返答を行う。企業サイトにおけるユーザー体験の向上や顧客対応の業務効率化への期待が高まっているが、人間とまったく同じような会話の実現はもう少し先の話になりそうだ。

ユーザー視点で見てみると、従来の問い合わせ方法とは異なり、AIチャットボットは個人情報を入力する必要がない。テキスト、あるいは音声入力という簡単な操作だけで、接触せずに求める回答を得られるなど、新規顧客とのコミュニケーション方法が簡略化されはじめている。また、企業側からも顧客に対してアプローチすることができるため、ユーザーのインサイト調査としてのツールにも使える。24時間365日稼動しているため、深夜の顧客対応も可能だ。

音声認識を利用したサービス



AIが人の声や話者の感情を認識し、より高精度でのデジタルデータおよびテキスト化を実現する技術、それが音声認識だ。有名なものではAmazonのamazon Echo(Alexa)や、Googleの音声検索が挙げられる。音声認識は、例えば議事録の文字起こしといった人力では時間と労力がかかる作業や、ユーザーの問い合わせにおけるオペレーションなどを代行してくれる。

また近年では、工場での検品やメンテナンスのハンズフリー化、異音を検知することで差し迫った危険を察知、安全面では声紋による認証、さらにはより人間らしく自然な音声で文章を読み上げるなど、個人から企業に至るまで、幅広い領域や分野で活用されるようになっている。こちらもメインは音声になるので、従来に比べて接触の機会を減らすことができるだろう。

検温モニタサービス



体温測定とマスク検知ができるシステムとして、高精度AI搭載サーマルカメラを搭載した検温モニタも設置されるようになってきている。各施設の入り口へ設置し、発熱者を検知することで、公共施設、商業施設・複合ビル・イベント会場など密集空間におけるウイルス感染リスクを低減することができる。一人ひとり対面での検温や、体温計の受け渡しの必要がないため、従業員の負担軽減や接触による感染リスク低減にも役立てられる。

また、複数の検温モニタを一台のPCで一元管理することが可能なシステムも出てきている。多くの人が集まる場所の入り口に設置することにより、入室・入館前の感染者の発見、注意喚起が可能になり、感染拡大予防および来訪者の安心につながる。

見守りサービス



高齢者向けの非接触サービスとして人気なのが、見守りサービスだ。離れて住む家族や親族の安否確認を行うサービスが、スマホやIoTの発達に伴って急伸。当初はカメラやウエアラブルデバイスを使用したものが多かったが、プライバシーへの配慮や装着の煩わしさから非接触センサーを活用するケースが増加。見守りといえど、生活空間の中にさりげなくセンサー技術を埋め込むことで、高齢者自身はそれらを特に気にすることなく生活できる。

さらに近年では、ビッグデータをAIで解析する次世代見守りシステムが躍進している。ベッドのマットレス下に非接触センサー(シートになっている体動センサーや人感センサー、温湿度センサーなど)を設置し、睡眠や心拍数、呼吸数などの生体データを1分ごとに収集し、その後クラウド上でAIによる解析を行うといったものだ。医療機関と連携することで、専門医によるアドバイスやレポートの作成ができる。団塊の世代が75歳以上の後期高齢者を迎える2025年を前に、高齢者のQOLの向上が期待されている。

非接触サービスは今後もっと日常に近いものに


生活の中でできる限り接触を避けられるという点で、ウィズコロナの世界におけるAIの重要性は計り知れない。今後非接触のサービスは私たちにとって、より身近な存在になっていくだろう。
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AI Start Lab 編集部

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