AI入門

AI技術を活用し、教育現場にも働き方改革を!学びを支える効率化ツール3選

AI Start Lab 編集部 2021.2.12
学校の先生という仕事には、さまざまな業務が含まれる。教育指導という主たる業務の他に、資料作成や年間行事の運営、保護者対応など、多様な業務に取り組みながら、生徒一人ひとりのケアという大きな役割を受け持つ。その業務量の多さは深刻化しており、慢性化した長時間労働が原因で体調不良を引き起こしてしまうケースも少なくないようだ。

これらの課題をICT化で解決し、教職員の就労環境の改善を図るため、いま教育の現場でも働き方改革が推進されている。今回ご紹介するのは、教員が生徒への指導に力を注ぐための助けとなるツールだ。

カンニング自動検知AIシステム



受験シーズンになると、携帯電話やスマートフォンによる不正行為のニュースを耳にすることも少なくない。試験官が目視による監視を行っていても、すべての受験者に対して常に注意を向け続けることは難しい。また、人手不足のため試験官を増員することもできず、試験の公平性を守るために対策が求められていた。

株式会社ユーザーローカルによる当サービスは、ディープラーニングによる行動推定技術を活用し、受験者の映像から姿勢・骨格・視線などのデータを読み取り、不正行為を自動で検知するシステムだ。専用端末とWebカメラを設置するだけで、すぐに利用することができる。不正をしていない受験者の顔部分にはマスキング加工が自動で施され、プライバシーにも配慮した設計だ。

試験官の人員削減と同時に、学びの公平性を高めるサービスといえるだろう。

デジタル採点システム「デジらく採点2」



生徒の習熟度を知るテストには、採点が必要不可欠だ。しかし、クラス全員分の採点には非常に多くの時間を要する。1クラス40人名分の試験の採点が2時間を越えるという声もあった。また、答案の採点は手計算で行うため、ときには採点ミスをしてしまうケースもあるという。勤務時間内に成績処理までを終わらせることは難しく、プライベートの時間をあてている教員も少なくない。

「デジらく採点2」は、あらかじめ解答用紙の作成と模範解答の設定をしておけば、手書きで記入された解答用紙をスキャナなどで読み取るだけで、PC上でデジタル採点できるシステムだ。

選択問題など解答が1文字の場合は、AIによる画像認識で手書きの解答を認識し自動採点してくれる機能も。クセのある手書き文字も正確に認識することができる。定期試験だけでなく、授業中に実施する小テストや入学試験まで、あらゆる試験の採点を自動化することが可能だ。

追加の有料オプションには、生徒一人ひとりの成績表や問題別正答率など、得意不得意を正確に把握するための分析資料などを書き出すサービスや、Google Classroom(※)との連携などがある。Google Classroomを導入している場合は、クラウド上に採点済の解答用紙をアップロードすれば、印刷して返却するプロセスを省くことも可能だ。

※Googleが提供する教育向けのサービス。

AI×アダプティラーニング教材「すらら」



漢字の書き取り練習といえば、ノートに何度も漢字を書き取り、先生の赤字をもとに正しい字形を学ぶものだった。しかし多くの生徒を抱える教員にとって、宿題への赤入れは大きな時間を要するものだ。その一連のやりとりが、「すらら」を使えばその場で完結する。

「すらら」とは、株式会社すららネットが提供する、e-learning教材だ。小学校1年生から高校3年生までの国語、算数(数学)、理科、社会、英語などの主科目の学習を、ゲーミフィケーションやAIを活用して学ぶことができる。

今回ピックアップするのは、漢字検定や高校入試対策を目的とした漢字コンテンツだ。タブレット端末上にタッチペンで入力した手書き漢字の「とめ・はらい」や「書き順」「画数」をAIが正誤判定してくれる。生徒も自分の手書き漢字へのフィードバックをその場で確認できるため、書き取り練習から苦手理解、そして定着までをタイムラグなく学ぶことができる。

このような「すらら」を活用した漢字の書き取り練習を経て、資格試験や入学試験の自学習への習慣づけも期待することができるだろう。

教育に集中するためにもAIとの分業を


教員の仕事量は多く、快適な教育環境を整えようとするほど、日々のルーティーンに忙殺されてしまう。教育現場の働き方改革には、AIとの分業がカギとなりそうだ。また、AIサービスの導入は、教員にしかできない仕事とはなにかを考える機会にもなるかもしれない。

ユーザーローカル
https://www.userlocal.jp/
デジらく採点2
https://www.scanet.jp/wp/?p=3002
すらら
https://surala.jp/

サムネイル画像:Shutterstock
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WRITTEN by

AI Start Lab 編集部

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