How To

“食”を支えるAIサービス4選。画像解析技術で、新習慣をもっと手軽に

AI Start Lab 編集部 2021.3.23
コロナ禍で自宅で食事を楽しむ人が増え、健康維持に対する関心も高まりつつある。

自炊や家族揃って食事をする機会が増えた一方で、毎日の料理には、悩み事が付き物だ。栄養管理をしながらその日に食べたいレシピを探し、冷蔵庫の食材を効率良く使い切るために毎日3食のメニューを考える。食習慣の変化は、家庭内の業務量を増やす一因にもなっているのではないだろうか。

そこで今回は、快適な食習慣をAI、とくに画像解析技術で手軽にサポートするサービスを紹介していく。

食材の味覚値を解析『おいしさの見える化システム』



店頭に並ぶさまざまな野菜や果物。品種や産地による味の違いは、いざ食べてみて初めてわかるものも多い。その細かな味覚の差異を、AI技術を使えば瞬時に解析することができる。

スマートフォンやタブレット端末にアプリケーションをインストールし、アプリ内のカメラ機能で食品を撮影する。その画像をクラウド上にアップロードすると、端末のホーム画面にあまい、ふつう、すっぱい、にがい、などのおいしさ判定アイコンとともに味のレーダーチャートとBrix値(糖度の物理量)が表示されるというものだ。

おいしさの判定は、画像のRGBヒストグラムの平均値と標準値を使って行う。

Brix値や味覚センサーで測定した味覚値、グルタミン酸含有量などの味要素等の味覚データと、それらの数値と紐付けられた野菜や果物のRGB値、そして撮影した画像のRGBデータを照合し、瞬時においしさを算出するという仕組みだ。

単純な画像解析ではなく、長年蓄積されてきた味覚データと照合することで、より精度の高い解析が可能になった。

おいしさの見える化は、購入層への検討材料や、生産者や品種の差別化にも有効だろう。判定結果はディスプレイやサイネージに外部出力することができるため、店頭のPOPツールとしても活用できそうだ。

食材画像からレシピを提案『レシピアシスタント』



コロナ禍により自宅で食事をする機会が増え、まず頭を悩ませたのが、3食のメニュー決め、そして食費の増加ではないだろうか。とくに、一人暮らし世帯では買った食材を使いきれず、腐らせてしまうこともあるかもしれない。

そこで役立つのが、毎日の献立づくりをサポートする、リードレシピアシスタント。

使いたい食材の画像やテキスト、音声から同社製品を使った関連レシピや調理方法が検索することができる。

料理名や調理法などを知らない場合、テキストベースで検索すること自体が難しいが、当サービスなら自分で撮影した写真をLINEのトーク画面に投稿するだけで、AIが画像を自動解析し、適した調理法を提案してくれるのだ。

使用する画像は自宅にある食材を撮影した写真でも、特売のチラシ画像でも構わない。冷蔵庫にあるものだけで作るレシピや、安売りの食材を使用したレシピなどを瞬時に、効率よく経済的に食材を使い切ることができる。

リード製品を使った時短料理法など、調理の小技も同時に提案してくれるため、自炊ビギナーの調理へのハードルを下げるきっかけにもなるのではないだろうか。

食事・運動・バイタル管理アプリ『カロミル』



テレワークとステイホームの影響で運動不足になり、体重が増えてしまった……。という声も多い。コロナ禍でユーザー数を伸ばしているのが、ダイエットや食事管理をサポートするサービスが、「カロミル」だ。

画像解析技術によって栄養素を割り出し、自動で登録することができる。注目したいのは、その画像解析精度の高さ。

品目やカロリーだけでなく、糖質やタンパク質、脂質、塩分など、詳細な栄養素を1枚の写真画像から算出することができるほか、体重計や血圧計、血糖値なども、測定器のモニター画面を写真に撮るだけでアプリへの記録が完了する。

食事や健康を管理する上で一番のハードルとも言える記録の継続も、これならストレスなく続けられるのではないだろうか。

当サービスは画像解析やAI技術開発にさらに力を入れ、健康診断の結果や、血液検査、尿検査の数値などを読み取るAIの開発に取り組んでいるという。

カロミルコネクト、カロミルアドバイスfor保健指導、カロミルアドバイスforトレーナー、カロミルアドバイスforビューティー、健康経営withカロミルなど、多岐に渡る関連サービスを展開しているため、目的や健康状態に合わせてサービスを拡張することが可能だ。

医療機関や保健指導士との食事や運動の管理だけではなく、長期的な健康維持に役立てることができるだろう。

FoodScore(フードスコア)



健康的な食生活を続けるためには、毎日の食材選びも重要になってくる。加えて買い物の回数を減らすため、オンラインで食材を注文する機会も増えているのではないだろうか。

最後に紹介するのは、コロナ禍に、自宅で健康的な食品を購入したい方に向けたサービスだ。

アプリのカメラ機能で食品のバーコードや原材料名を撮影すると、AIが原材料名の添加物名を画像解析し、健康度を測定するというもの。健康度は、好影響を加点方式で悪影響を減点方式で評価する。

独自に算出される健康度はA~Eの5段階で、A~Cなら健康度が高く、添加物などを多く含む健康度の低い食品は赤文字で表示される。

リスト上には他ユーザーの口コミが表示されるため、「健康度」と「購入者の声」を同時に閲覧・検討することが可能だ。AmazonやYahoo!ショッピング、楽天など各ストアのアイコンからすぐに商品を検索・購入する導線が確保されており、健康度の高いおいしい食品を、効率的に探すことができる。

AIの健康度判定の基準になっているデータは、当開発会社が6年以上のヘルスケア事業で培った約7,000人の食生活と疾患のデータや添加物の摂取と症状の関連データ、そして米FDAやWHO、EUが発表している添加物の人体への影響のデータ、日本の消費者庁が厚生労働省の添加物データ、さらに添加物専門家の書籍情報など。

これらをもとにAIによるディープラーニングを行い、食品の原材料名から含まれる添加物と症状の関連リスクを算出する。

すべての添加物情報を自分で調べ、検討することは不可能に近いが、当サービスを使えば最新の研究・調査結果を瞬時に手元で確認することができる。

毎日食べるものだから、手元で手軽に完結


今回は、食を通して日常利用ができるAIサービスを紹介した。

すでにAI技術は、企業での活用に留まらず、生活者を広くサポートする技術として広がりつつあることが分かる。

しかし、いくら食への関心が高まっても、サービスの利用に手間がかかり、家事負担を増やすものでは意味がない。時短・効率化とサービスの提供する付加価値の両立が、ポイントだろう。

スマートフォンの利用率が拡大の一途を辿るなか、をユーザーの撮影した写真をもとに画像解析を行うAIサービスは、今後さらに市場を拡大していくのではないだろうか。


おいしさの見える化システム
http://makuta-amenity.com/iot/
レシピアシスタント
https://reed.lion.co.jp/recipeassistant/
カロミル
https://www.calomeal.com/index.html
FoodScore
https://food-score.tech/lp

サムネイル画像:Shutterstock

印刷ページを表示
WRITTEN by

AI Start Lab 編集部

AI・人工知能のビジネス活用についての情報をさまざまな視点からお伝えしていきます。

AIのビジネス活用に関する
最新情報をお届け

会員登録

会員登録していただくと、最新記事やAI関連のイベント情報を受け取れたり、その他会員限定コンテンツの閲覧が可能です。是非ご登録ください。