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商業施設&店舗でのAIを活用した新型コロナ感染拡大防止対策サービス

AI Start Lab 編集部 2020.10.31
未だ世界に衝撃を与え続けている新型コロナウィルス(COVID-19)。目に見えない脅威との戦いの中で、対策の鍵になっているのが人工知能(AI)の活用だ。

近年、ディープラーニングなどの登場により解析精度が格段に上がったことで、さまざまな分野で実用化が進んでいるのだ。本記事では、新型コロナウィルスによって深刻な影響を受けている商業施設や店舗でのAIを使ったソリューションを紹介していく。

わずか0.5秒のスピーディな温度測定&顔認証『Sence Thunder』


SoftBank社によるAI温度検知ソリューション『Sence Thunder』。「独自の顔認証デバイス」と「サーモグラフィカメラ」の組み合わせにより、わずか0.5秒で個人認証と発熱の疑いのある人をチェックすることができる。

温度をはかる際には、AIを活用して対象者の額の複数点を測定。その中で一番高い温度を体表温度として採用する。しかしサーモグラフィカメラで計測する体表面温度は、室温などの影響を受けるため、実際の体温とは誤差が生じてしまう。

そこで取得した体表温度からAIアルゴリズムを利用し、推定体温を導き出す。スピーディなだけではなくより精度の高い測定を実現することで、施設、店舗への来場者に安心を提供できる。またマスクの着用状態を検知することもできるため、未着用者や発熱の疑いがある人物にアラートを発信することも可能。マスクを着用したまま顔認証ができるため、スタッフや会員などの勤怠管理、来場管理としても利用可能。

導入ハードルを格段に低くした300種類のAI画像解析サービス『OPTIM AI Camera』



オプティムによるAI画像解析サービス『OPTIM AI Camera』。2020年6月にはAI画像解析技術を用いて飲食店、小売店、ビルなどの施設で行う新型コロナウィルス感染拡大防止のサポートする『withコロナソリューション』の販売も開始。今、業界内外の注目を集めているコロナ対策ソリューションの一つだ。混雑状況の把握や、密集、密接アラートなど、コロナ禍において回避したい状況を検出することができる。

また入口などにディスプレイを設置し、エリア別混雑状況や、カメラに映った人物をシルエットにして表示することで、入場前に施設内の状況を確認できたり、消毒・手洗いエリアに立ち寄った人数をカウントしたりすることができるなど、感染防止対策の機能だけでも多岐にわたっている。

そのほかにも不審者、部外者、置き忘れ、長時間滞在……。施設内で必要な情報を網羅的に検出可能。混雑予測や顧客の動線分析などもでき、作業の効率化やレイアウトの最適化にも活用することができる。そして特筆したいのが導入のしやすさだ。

AI導入において最も高いハードルとも言われているのが学習プロセスである。高精度な画像解析を実現するためには膨大な量のデータをコンピュータに学習させなければならならず、実用するまでに大変な費用と時間がかかってしまうのだ。ところが『OPTIM AI Camera』は学習モデルとして全11業種向けに300種類のサービスを用意されており、最大限にコストを抑え、かつスピーディな導入を可能にしている。

科学的に証明された清掃技術で徹底除菌『Whiz』

ソフトバンクロボティクス株式会社プレスリリースより

ソフトバンクロボティクス社によるAI清掃ロボット『Whiz』。同社によると2020年6月末に世界販売台数が1万台を突破し、その清掃距離合計は地球20周分にも及ぶとか。第三者機関により新型コロナウィルス量の削減効果があることが実証されている。

意外と見落とされがちな床面の清掃、除菌をすることで、細菌やウィルスが付着したホコリやゴミなどが空気中に舞ってしまうのを防ぎ、「空間浮遊菌量」を削減になる。複数のセンサーが搭載され、障害物や人を回避しながら安全に走行することができる。

使い方も簡単で省人化や清掃品質の向上に期待されており、最近では京王プレリアホテル札幌に導入されたことが発表されている。2020年6月には「Whiz」と薬剤を組み合わせて壁やドアノブなども消毒する『除菌ソリューション(β版)』の提供も開始した。

AIの活用を進めるチャンス


商業施設や店舗における感染対策は、不特定多数の人が出入りしなければならないこともあり、AIの活用が目覚ましい分野でもある。非接触による自動体温測定や、画像解析、行動経路の管理、そして無人走行ロボットと、漫画や小説に出てきたシーンが、どんどん身近なものとして再現されている。そして今後はフィクションですら想像できなかったことが目の前で繰り広げられていくのであろう。withコロナの時代である現代は、with AIの時代でもあるのだ。


AI検知ソリューション「Sence Thunder」
https://www.softbank.jp/biz/ai/face_thermal_imaging/
カメラに繋いですぐに使える 300種類のAI画像解析サービス「OPTIM AI Camera」
https://www.optim.cloud/services/ai-camera/
ワンボタンで清掃を新時代へ「Whiz」
https://www.softbankrobotics.com/jp/product/whiz/

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WRITTEN by

AI Start Lab 編集部

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