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JINSが導入した、メガネをかけながらメガネ試着画像を生成する技術で特許を取得

AI Start Lab 編集部 2021.5.25
ディープラーニングを用いたAIの研究開発を行う、東工大発ベンチャー・株式会社ネフロックは、着用中のメガネを消して別のメガネを試着できるJINSの「MEGANE on MEGANE(メガネオンメガネ)」というサービスに組み込まれ、活用されている画像生成技術の特許を取得した。

JINS渋谷パルコ店に導入された、メガネをかけたまま試着したいメガネをかけた画像を見ることができる「MEGANE on MEGANE」

「MEGANE on MEGANE」は、JINS渋谷パルコ店において、ディープラーニングによる独自の画像生成・変換・除去エンジンを用いたAI技術を活用し、着用中のメガネをリアルタイムで映像から消し、その上から3Dのメガネをバーチャル試着するもの。

これに活用されているのが、ネフロックが開発した画像生成エンジン。

従来の画像生成技術において、ある状態Aの画像から状態Bの画像を生成するには、状態Aと状態Bのペアとなる画像データを用意し、その相関関係を学習することによってモデルを生成する方法が一般的であった。

しかし、生体画像の場合、これは難しく、例えば、メガネを掛けている人の画像から掛けていない人の画像を生成する場合、ペアとなる画像の、顔の位置や向きなどメガネ以外の部分は完全に一致している必要があり、それらを用意するのは物理的にほぼ不可能だった。

画像生成エンジンの学習構造





今回発表した技術は、1. 教師データ生成フェーズ、2. 学習フェーズ、3. 推論フェーズという3段階構成を持つ。

1の教師データを生成するフェーズを組み込むことで、ペア画像の教師データを生成し、適切な学習用データがないという問題を解決する。また、1の段階で既に画像生成ができるようになっているが、これを学習モデルとはせず、あくまで生成された画像を教師データとして用いて「2. 学習フェーズ」で再度別の種類のネットワークを用いて学習させるという、独自のダブル学習構造を持つことによって安定性が高まった。


ネフロックによると、メガネ以外にも幅広い応用が可能で、今後アクセサリや衣類などの装飾品の有無、メイクの前後、髪型変更の前後、整形の前後、ある物品の傷の有無、ある人や物の実在画像、イラスト、CG、アバターなど、さまざまな分野での実用化が期待される。


プレスリリース
MEGANE on MEGANE プレスリリース
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WRITTEN by

AI Start Lab 編集部

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