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カトーテック、自動車内外装の “耐傷つき性” を撮像するAIカメラを開発

AI Start Lab 編集部 2021.8.30
2021年で創業60年を迎える風合い試験機メーカーのカトーテック株式会社は、AI・ロボティクスなどの先端技術を駆使する京都大学発のスタートアップ企業、株式会社RUTILEA と協業し、自動車内外装向けの“耐傷つき性”を可視化するAIカメラを開発。2021年8月より本格的に販売を開始する。

AI外観検査で、品質向上への動きに対応


近年、自動車内外装の分野において全体的な品質向上が図られており、特に自動車窓ガラスのプラスチック化など、軽量化や耐久性が重要視されている。同時に傷つきや劣化を防ぐ表面処理の需要が高まっているため、「傷」の検査はより高い精度が求められている。

このような自動車メーカーや樹脂・フィルムメーカーの各社品質向上の動きを受け、カトーテックはスクラッチテスター*専用のAIカメラを開発。AI外観検査自動化が注目される中、汚れや油などが付いた傷を可視化する高度なAIカメラをRUTILEAと協業し実現した。

AIカメラの概要



本技術は、ASTM及びISO**において標準化された「荷重増加型スクラッチ試験」が実施可能なスクラッチテスター専用のAIカメラを用いて、照度差ステレオ法を用いた撮像を行う。

カメラで撮影した対象をAIが3次元的な凹凸の情報と、模様などのテクスチャに分離し、さらにその3次元情報をさまざまな方法で画像化。ユーザーにとって定量的かつはっきりと見やすい表示にすることができる。

製品の特徴


1. クオリティの高いアルゴリズム


通常のAIによる外観検査のみでは、評価対象物の表面に汚れや油が付着していると傷が検出できなかったが、その問題点をRUTILEA独自の撮像アルゴリズムにより解決。

照明をコンピューター制御することでより多様な画像撮影が可能になり、撮影した画像を元にAIが傷を正確に可視化する。また、表面のテクスチャからの影響を極力小さくし、3D形状を画像化することが可能だ。

2. 使用者のユーザビリティに配慮


アルゴリズムのパラメータは微調整することができ、各ワークに特化した設定を可能にするなど、使用者のユーザビリティに配慮しつつシンプルな操作性を実現。分かりやすいユーザーインターフェースを搭載し、撮影前の設定は明るさ調整を行うのみで、あとは撮影ボタンを押すだけで完了。取扱説明書がなくても操作可能だ。

3. 充実の各種撮影オプション付き


  • 明るさ調整
  • パラメータ設定(パターン9まで)
  • 2階調化設定
  • 境界のしきい値調整
  • 定規設定。実際の傷のサイズが画面上で測れるため、正確な長さが測定可能

今後カトーテックは、新たな視点での製品開発を行う目的でRUTILEAとの協業を継続し、顧客の要望に合わせたアルゴリズムや解析機能を構築することでバージョンアップを図っていくという。

* スクラッチテスター
フィルム・プラスチック・自動車内外装材・塗膜材料などを剛体ピンによって引っ掻き、“耐傷つき性(スクラッチ特性)”を評価する試験機。

**ASTM:D7027-05/ISO:19252



PR TIMES
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000077829.html

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WRITTEN by

AI Start Lab 編集部

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