ニュース

フレイル健診にAIを活用、ウィズコロナ時代に新たな検診の形を

AI Start Lab 編集部 2021.9.3
秋田市で医療情報システム開発を行う株式会社アルファシステム(以下、アルファシステム)は、高齢者の口腔機能を自動測定するAIシステムを開発。要介護状態の一歩手前を示す「フレイル(虚弱)」の検診(フレイル検診*)での活用が期待される。

健康寿命延伸に貢献する取り組み


全国でも高齢者の比率が高い秋田県では、新型コロナウィルス感染症の拡大の影響による「ステイホーム」の動きで高齢者が外出を控え、人と会う機会が減ったことで身体機能、認知機能の低下が目立ち、健康寿命を伸ばす取り組みが広がっている。

その取り組みの一つとして、秋田市に拠点を置くアルファシステムが新たなフレイル健診システムを開発。開発したフレイル健診では、一般的な「運動、栄養、認知」3要素に加え、近年重要度が高まっている口腔機能を測定可能な「オーラルフレイル健診」を追加し、要介護状態となるリスクの有無を調べる。

AIで高齢者の口腔機能を測定


今回、アルファシステムが開発したフレイル健診システム「FROW」の基本コンセプトは、「ITを活用したスムーズな健診フローで高齢者の不老長寿を応援」。自治体のフレイル予防事業の課題である、フレイル判定のノウハウ、健診スタッフの不足、集計の手間などの問題をITの活用でサポートする新しいシステムである。

本システムでは、食べ物をかむ力やのみ込む力の低下によるオーラルフレイル(口の虚弱)の健診システムでAIを活用。受診者が発する「タ」「パ」「カ」の音をそれぞれ5秒間に何回言えるかをAIが判定し、唇や舌の機能を確かめる。また、舌の画像を撮影し、汚れの状態を把握。総合的な口腔機能を測定が可能となった。

さらに全ての測定機材がネットワークに接続されているため、記録用のペンや紙、Excel、メジャーなどが不要であり、測定結果の記録や集計はクラウド上に集められ、システムで管理される。そのため、測定時間の短縮の他、健診の結果は当日その場で受け取ることができ、同時に保健師や管理栄養士からの指導を受けることが可能となった。

問診にタブレットを使用し、非対面、非接触で行うことで、高齢者が一所に集まらなくとも実施でき、「ウィズコロナ時代」の新たなフレイル健診の形として期待が寄せられている。


*フレイル健診
75歳以上の高齢者を対象に、15項目の問診、身体測定などを行うことで将来の介護リスクを調べるものであり、厚生労働省の指針である「高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施」の全国の市町村による実施に活用される。


株式会社アルファシステム
http://www.alpha-sy.jp/

印刷ページを表示
WRITTEN by

AI Start Lab 編集部

AI・人工知能のビジネス活用についての情報をさまざまな視点からお伝えしていきます。

AIのビジネス活用に関する
最新情報をお届け

会員登録

会員登録していただくと、最新記事やAI関連のイベント情報を受け取れたり、その他会員限定コンテンツの閲覧が可能です。是非ご登録ください。