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鹿児島市立天文館図書館が画像解析AIによる蔵書点検・セルフ貸出システムを国内初導入

AI Start Lab 編集部 2022.6.20
鹿児島市立天文館図書館(以下 、天文館図書館)は、京セラコミュニケーションシステム株式会社が開発した、AI蔵書管理サポートサービス「SHELF EYE(シェルフ アイ)」を導入した。

本システムの導入は、公共図書館では初。これにより、有人カウンター業務の工数も低減している。

低コストで蔵書点検の効率化を支援


従来より、蔵書点検ではICタグを利用するサービスが使用されている。しかし、このサービスは、全蔵書にICタグを貼付する工数もかかり、機器の導入コストが課題といわれている。

京セラが開発した「SHELF EYE」は、タブレットのカメラで撮影した背表紙画像で蔵書の管理が可能。撮影した本の背表紙画像は、AIが解析して蔵書点検の効率化を支援してくれる。また、低コストでの導入が実現する。

セルフ貸出機は利用者自身で貸し出し手続きを行えるシステムとなっている。セルフ貸出機をSHELF EYEの画像解析AIデータベースと連携させることで、背表紙画像から借りたい本を一括での識別すが可能。画像解析AIによるセルフ貸出機の導入は、ICタグを利用した貸出機と比較してコストを約50%カットすることができる。

画像解析AIでの蔵書点検は公共図書館での実用化は国内初


今回、本システムが導入された天文館図書館は、2022年4月にオープンした複合商業ビル「センテラス天文館」内に開館。会話や飲み物も楽しめる新しいスタイルの図書館として、注目を集めている。

天文館図書館が、SHELF EYEを選定したのは、基本的に図書館は年中無休で書架を整理する時間が限られていることから、短時間で効率よく蔵書点検や書架整理を行う必要があったためだ。さらに、本システムは低コストでの導入も叶うことも決め手の一つだった。

さらに、利用者向けの新しいサービスとして、画像解析AIによるセルフ貸出機も導入された。画像解析AIによる蔵書点検、セルフ貸出機が公共図書館で実用化されるのは国内初となる。

画像解析AIによるセルフ貸出機の利用イメージ

本システムの運用を開始した4月の貸出実績は約2万冊であり、貸出方法はセルフ貸出機が70%、有人カウンターでの従来方式が30%だった。図書館運営において、セルフ貸出機の導入により、有人カウンター業務の工数を低減を実現している。

セルフ貸出機の画像解析AIによる読み取り精度は99.5%。なお、撮影不良や背表紙画像・蔵書データの登録漏れなどが理由で読み取りができない場合は、備え付けのバーコードリーダーでの操作も可能だ。


京セラコミュニケーションシステム株式会社|KCCS
https://www.kccs.co.jp/
AI蔵書管理サポートサービス「SHELF EYE(シェルフ アイ)」|KCCS
https://www.kccs.co.jp/ict/service/shelfeye/

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AI Start Lab 編集部

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