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KDDIや富士通がマスクでも顔認証や表情認識可能なAIを続々開発

AI Start Lab 編集部 2021.2.27
顔認識や表情認識といった、人の顔の画像をAIで認識・解析する際、いま問題になっているのが、マスクの着用が日常となっていることだ。
顔の面積の大部分が隠されてしまうマスクによって、顔認識の精度は大きく下がる。この課題を解決する手法をKDDIや富士通が相次いで発表している。

マスクをしていても表情を認識


2月24日、株式会社KDDI総合研究所は、マスクを着けていても90%以上の精度でポジティブ・ニュートラル・ネガティブの表情を分析できる深層学習技術「顔領域適応型表情認識AI」を開発したと発表。

この技術はマスクで顔の70%ほどを隠したとしても、顔露出領域とマスク着用領域を別々に分析し総合的に客観評価して表情を認識することができるという。


眉間にシワを寄せるなどといった目の周辺の変化と、鼻・口・頬・顔面の筋肉の露出領域の変化の特徴量を学習。マスク着用領域でも、筋肉の変化によって、マスク自体にシワが生じて変形する際の特徴量も学習した。そのうえで相関関係を得られるように、それぞれの特徴量の重要度を学習で数値化。

これにより90%以上の精度で表情分析が可能になった。今後、スマートフォン向けのアプリや、IoTデバイス、ロボットなどに搭載し、多くのサービスに活用することを目指すという。

富士通はマスクしたままの顔認証を可能に


いっぽう、富士通研究所は1月21日、マスクを着けていても、着けていない時と同等の精度で顔認証できる技術を開発したと発表した。


開発した技術では、目や鼻の位置など顔の特徴点から顔の姿勢を推定し、その推定結果に基づいて疑似マスクを重ねてマスク着用顔画像を生成。マスクを着用していない顔画像とともに学習させることで、マスク着用時でもマスク非着用時と同等レベルの精度で絞り込みが可能となり、同一人物として認識することができる。


生体認証を取り入れた実店舗での決済や、レジャー施設での本人確認などのシーンにおいて活用を目指しており、ローソンと共同で取り組んでいる富士通新川崎テクノロジースクエア内のレジなし店舗で実証中のシステムに適用して実証実験を進め、2021年度中の実用化を目指す。

マスク着用が日常となったいま、ニューノーマルに対応した技術も次々と開発されており、注目だ。


KDDI総合研究所プレスリリース
富士通研究所プレスリリース

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AI Start Lab 編集部

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